IKKI 2月号

今さらですが2月号の感想。

海獣の子供」/五十嵐大介
五十嵐大介さんの新連載。主人公は琉花という中学生(たぶん)の女の子。「はなしっぱなし」あたりの空気に似てて、五十嵐さんの得意とする自然の《奇譚》ものと、少年少女という雰囲気に、早速きたいしています。
「乙女ウィルス」/鈴菌カリオ
今回は「エロい」ことに興味津々なのに、恥ずかしい、子供っぽい、といわれる女の子の話なんだけども、後半の展開がもったいない感じ。
「さらい屋 五葉」/オノ・ナツメ
連載第2回。照れ屋で気弱な浪人、政之助はあいかわらずうじうじしてるのですが、弥一に見捨てられないうちに仲間になっちゃいなよ!と思う私は間違ってるんでしょうか。オノさんの描く女の子は口が大きくてかわいいなぁ。
金魚屋古書店」/芳崎せいむ
今回でてきたのは『孤独のグルメ』と『銀の三角』。バックパックで旅行していた先で、その2冊を交換した二人が、一人はセドリの岡留、もう一人は貸本屋のあとを継いだという話。旅行先にマンガを持っていったことはないけど、上の2冊は確かに、旅のお供には良いかもなーと思った。
土星マンション」/岩岡ヒサエ
この話で描かれる世界は素敵です。
「ぼくらの」鬼頭莫宏
マキ編第二話。複雑。
「RIDE BACK」/カサハラテツロー
連載開始時にはこんなふうになると思わなかったけど、ここまできたら、もっと長い話を期待しちゃうなぁ。医者のおばあさん見て「ベルヴィル・ランデヴー」だなと思った。
「SWEEET」/青山景
面白い。なんかサスペンス小説とか読んでる感覚。でもそれが絵柄と相まって感触が面白い。
「走馬灯」/青野春秋
第17回イキマン受賞作品。ニートな父親が漫画家を目指す話(?)。良かった。後味が良い。いやまて、とか思うけど。
「period」/吉野朔実
ゲームでもなんでも、これができたら、これをクリアしたら、何かがかわるような気がすることがある。でもゲームでの運命は決まってて、それを覆すことはできない、という残酷な一面の話。
ナツノクモ」/篠房六郎
クロエ恐い。