これはもしかして

ichinics2006-03-10
腱鞘炎なんじゃないか、と思ったけどただの肩こりに伴う痛みみたいだ。
左右山積みになった机で肩をすくませて仕事してるせいだと思うけど、片付けているくらいだったらさっさと終わらせた方がいい。
今日はちょっと面倒くさい権利関係の問題が起こって、仕事中はずっと気持ちが塞いでいたのだけど、ひとたび会社をでれば、電車に乗りこむ頃にはすっかり自分の生活のことだけを考えている自分がいて、そのことがほんのちょっと頼もしい。もちろん、忘れているわけではないけれど、くよくよしても解決しないのだ。
そして電車を乗り継ぐ。急行ではなくて、各駅停車に乗って本を読みながら帰るのは私のいつもの習慣で、今日は向かいに座っていた男性とその隣に座った女性のあいだでちょっとしたやりとり、というかいざこざがあって、電車内の雰囲気が毛羽だっているような感じがあったのに、幾つか駅をすぎ、車内の構成人数が代謝を繰り返していくたびに、その毛羽立ちもおさまっていく、ということ、というよりそれを感じてるのが私だけではないような気がするのが、不思議だなぁ、なんてそんなことを考えながら、でも意識は小説の中にあった。
(なんて、こんなふうに文章の息継ぎが少ない感じになるのは、完全に保坂さんの語り口に影響されているのだと思う)
駅からの道のりは、約20分。暗がりでも、梅の匂いというのは際立っていて、匂いからの連想で、おなかがすいたなぁ、なんて色気のないことを思いながら、ふらふらと歩く。
それでも、帰宅して最初にしたのは、空腹を満たすことではなく、洗面器に湯をはって、手首を浸すことだったりして、何が言いたいかというと、人というのは意識せずにいろんなことを、同時に考えているのだなぁということなんでした。
痛みはちょっとひいた気がする。