『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』

テレビ東京で3/26の10:30〜放送されたもの。
いやー、面白かったです。見終わったとき思わず「うわ!」と言ってしまいました。まともに画面みてなかった家族も興奮してた。これは本のほう読んでないのですけど、読んでなくてよかったのかも。再放送あるかもしれないので、ネタばれになるようなことは書かないよう注意しつつ、うっすらと感想を。(詳細はこちら→http://www.tv-tokyo.co.jp/literacy/060326.html
メディア・リテラシー特別番組、という企画の中の一本として制作されたものらしく、メディアの中の、ドキュメンタリーというもの、についてを描いた番組だったと思います。
つまり、テレビに映る「ドキュメント」の映像も、撮影者や監督やレポーターの主観が入り、編集という演出を経たものである、ということを、ちょっと面白い(そしてショッキングな)手法で描いている。中には何人かの監督(原一男監督や佐藤真監督など)へのインタビューもあって、ドキュメンタリーの監督はそれぞれに、自分の言葉でドキュメンタリーがいかにフィクションであるかを語っていた。
それでも鵜呑みにする人がいるのは疑うのが面倒だからなのかもしれないし、「真実でない」ということが「事実でない」とイコールではないなんてことは、当然のように感じるけど、常に意識していられるわけでもなくって、そのせいなのかもって思った。頭の中には無意識の前提がたくさんある。でもそれに気付く瞬間て、面白い。