SLAM DUNK(その3/12〜16巻)

スラムダンク (12) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (12) (ジャンプ・コミックス)

そして12巻「王者への挑戦」でiH予選決勝リーグがはじまります。
緒戦は王者「海南」。この海南の選手たちは、既に前の試合の観戦シーンなどで紹介済みなので、読者としてもすんなり彼等の立ち位置を理解できる。
序盤は快調に飛ばすものの、弱点をつかれて桜木は身動きがとれなくなる。しかしそんな折に赤木が負傷――。その穴を埋めるために、初めて積極的にチームメイトとして機能する桜木と流川。この構図がたまりません。(13巻p58→p138のパス)とか。そして『オレに今できることをやるよ』という桜木の台詞は、彼が「チーム」を意識して発した初めての言葉のようにも思う。ちょっと前までまるで喧嘩の応援だったのに。
その後、流川の天才っぷりが遺憾なく発揮され、そしてゴリ復活。しかし海南はここからが本領発揮だった。定番の展開なのだけど、それまで盲点だった神の3Pシュートの場面などにはやはりぐっとくる。そしてそこから「期待される」花道の怒濤のがんばり。そして懸案だったフリースロー。投げて、自分で決めるという荒技をやった前回から、今度は自分で方法を考える、という花道をみせる。これによって彼がただの天才ではなく、努力の人であるということが印象づけられるわけです。にくいね!
接戦のまま15巻。桜木と花道のコンビネーションが今度は『信頼』によってもたらされる名場面。#126は泣けます。というかここから#131までの試合展開はほんと何度読んでも迫力がある。観戦する視点には常に盲点があり、そこを突くのがほんとにうまい。
しかしこの試合最後のミスを桜木は気にしている。ハルコに褒められても簡単に回復しないのは、桜木が自分自身に期待しはじめてるからなのだろう。頭を丸めるのはそういう展開だったのか、と思い出して微笑ましかった。ああ、花道はもしかして「フラワー・オブ・ライフ」の主人公に似ているのかもしれない。この屈託のなさが。
そして16巻にて、再び上級生VS1年生の紅白戦。三井のおかげで、自分に足りない部分に気付く花道。「シュートの練習は楽しかった」P58というナレーションがまた泣ける。ゴリ父とメガネ君母に見守られて育つ花道の巻がすきです。
武里戦に快勝し、陵南/海南戦へ。今まで戦ってきたキャラクター達ばかり、ということに加え、仙道をPGというポジションにおくことで、主人公なしでも『試合』を面白く読める。おもしろー!
スラムダンク (16) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (16) (ジャンプ・コミックス)