- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1994/04
- メディア: コミック
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ただ、翔北には安西先生がいない。陵南の報われなかった隠し玉、福田がとても良いです。そして田岡監督の語りによって試合が解説されていくため、終盤までもしかして、という不安が付きまとう。
また、こうしたスポーツものの漫画というのは、その選手の回想シーンがあったらしばらくはその選手の活躍が保証されるような「お約束」があるので(そりゃ仕方ないと思うけど)陵南選手の回想が入るたびに、感情移入はしつつやきもきする。
中でも桜木の空回りは不安材料なのだけど、ここでもやっぱり褒められてのびる子。試合の後半には田岡監督の「不安材料」が明かされ、あわやの大ピンチを迎えるのだけど、ここでも読者の盲点を突く展開というか、あの翔北バスケ部の母的存在木暮君の名場面です。走馬灯のように駆け巡るこれまでの風景。そして『バスケットが好きなんだ…』という気持ち。ようやく巡ってきた見せ場だけに感動的だ。
そしてゴリの外したボールをゴールに押し込み、それでも試合に集中している桜木の姿に、しみじみと成長を感じ取ったりもする。世代交代を伺わせる幕切れ。
#167の表紙にあるオールスター戦が見たい。
- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1994/11
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