SLAM DUNK(その4/17〜21巻)

スラムダンク (17) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (17) (ジャンプ・コミックス)

17巻。陵南/海南戦いは王者、海南に軍配をあげたが、牧と仙道の戦いは仙道がねじ伏せるという展開で幕。そして戦いは陵南VS翔北因縁の対決へ。
ただ、翔北には安西先生がいない。陵南の報われなかった隠し玉、福田がとても良いです。そして田岡監督の語りによって試合が解説されていくため、終盤までもしかして、という不安が付きまとう。
また、こうしたスポーツものの漫画というのは、その選手の回想シーンがあったらしばらくはその選手の活躍が保証されるような「お約束」があるので(そりゃ仕方ないと思うけど)陵南選手の回想が入るたびに、感情移入はしつつやきもきする。
中でも桜木の空回りは不安材料なのだけど、ここでもやっぱり褒められてのびる子。試合の後半には田岡監督の「不安材料」が明かされ、あわやの大ピンチを迎えるのだけど、ここでも読者の盲点を突く展開というか、あの翔北バスケ部の母的存在木暮君の名場面です。走馬灯のように駆け巡るこれまでの風景。そして『バスケットが好きなんだ…』という気持ち。ようやく巡ってきた見せ場だけに感動的だ。
そしてゴリの外したボールをゴールに押し込み、それでも試合に集中している桜木の姿に、しみじみと成長を感じ取ったりもする。世代交代を伺わせる幕切れ。

#167の表紙にあるオールスター戦が見たい。

スラムダンク (21) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (21) (ジャンプ・コミックス)