キセル「続・すきまミュージック 番外編」 @代官山UNIT

久々のキセルワンマンライブに行ってきました。DVD発売記念&新曲発表という名目だったようですが、その告知もアンコールになってからという、いつもどおりのんびりな雰囲気でした。
ただ、演奏は久々のワンマンということで新しいアレンジもちらほらあり、ちょっと緊張感のある、ぱりっとしたものだった気がします。この前見たワンマンは、そのDVD収録のもので(id:ichinics:20051107:p1)それこそ番外編だったのですが、今回はエマーソン北村さんとムースヒルからのドラムさんとVJさんとのフルコースライブで、全体的に録音に近い演奏になっていました。こういうライブを見るのは「窓に地球」の発売記念ライブ以来かもしれない。
ふたりきりのときの、まったりしたライブも好きなのだけど、最新アルバムの「旅」に収録されている曲は編成の都合なのかライブで聞く機会があまりなかった。でも、今日は初めてライブでみれたものがたくさんあって(「タワー」や「夏が来る」など)、そういう意味でもうれしいライブでした。
新曲は4曲(だったかな?)キセルのブログで製作過程の話を読んでいた「卒業」も聞くことができました。これは兄さんのほうの小学校時代の先生の依頼で、卒業生と一緒に曲づくりをするという企画もの。キセルの雰囲気なんだけど、校庭の砂のにおいを思い出すような、ちょっと鼻がつんとするような、いい曲でした。
でも! 今日は何と言っても、とうとう「夜間飛行」をライブで聴くことができたのが嬉しかったなぁ。
前にも書いたことがあるけど(id:ichinics:20050308:p3)、私がキセルと出会ったのは森本晃司さんの「夜間飛行」のクリップが切っ掛けで、だからいつかライブでこれを聴くっていうのが念願だったのです。でも、あんまりライブでやらない曲らしくて、今日もUNITに向かう道すがら「夜間飛行やるかなー」「やらないんじゃない?」みたいな話をしていたのです。だからこそ、イントロ特徴的なベースが聞こえてきたときにはちょっとぞくぞくした。あの、和製SFな雰囲気が、当初ど真ん中にグッときたんです。今はもうキセルの雰囲気自体が好きだけど、あのちょっと不思議な世界観は、やっぱり今もキセルの魅力の一つだと思う。
あとはDVD収録ライブで見た「夏休み」を今日もやってくれたのだけど、これもやはり良い曲だった。