ひぐらしのなく頃に〜祟殺し編〜/1巻

ちょっと前にコメントでおすすめしていただいたもの。やっと読みました。これ、買うまでにかなり探したんだけど、そこのとこについては下に別途書くのでとりあえず感想を。

なんか私が解説するものなんですが、『ひぐらしのなく頃に』は基本的には「一つの物語」であるはずの時間を複数のシナリオで描くことによって、その真相を推理する、というサウンドノベル形式のゲームです。ジャンルはサスペンス/ミステリーかな? シナリオごとにヒロインがかわり、起こる出来事も少しづつ変わります。たぶん、舞城王太郎の『九十九十九』みたいな、と言えばなんとなくニュアンスは伝わるのではないかと思う。(参考→ http://www.mayq.net/maijo9991.html)まあ『九十九十九』の方はJDCトリビュートというのが先にあって、私はそれを全く知らないので、今ひとつ全貌がつかめないとこもあるのだけど、ともかく、物語に物語が上書きされていく感覚が、にてるなと思った。
そしてこの「祟殺し編」は第三話。
三話だけで一つの単独のお話なんだけど、やはり他のシナリオと補完しあっている部分が多いので、ゲームをやったことがない人がいきなりこの漫画を読んだら、ちょっと説明不足に感じるとこはあるかもしれない。でも、まあ原作にないエピソードを加えるわけにもいかないだろうし(完結してないわけだし)そのへんが難しそうだなとは思いますが。
個人的には、登場人物たちがかわいいので満足です。特にカラーイラストのレナが良い。
ストーリーも、若干ゲームのシナリオと違ってるとこもありつつ(病院のとことか/ジジ抜きは確か第一話だったような? とか)沙都子がご飯作りにきてくれるとことか、見せ場を押さえてる感じ。(が! トイレの場面は圭一の長台詞のフォントが小さすぎてちょっともったいないと思った)
ところで…自分でもびっくりしたんだけど、魅音って「みおん」なんですね。ずっと「みね」だと思って読んでたよ…! 詩音は「しおん」て思ってたのになぁ。あと知恵先生は知恵名字なのね。あと梨花ちゃんの名字は「ふるで」なのね。「こて」だと思ってたよ。ふりがなショック。
2巻は6/22発売。