ZAZEN BOYS@ZEPP TOKYO

ichinics2006-06-14
約二か月ぶりのMATSURI SESSIONに行ってきました。
駅を降りると磯のにおい。ランドマークともなる観覧車のふもとにZEPP TOKYOはあるわけですが、3rdアルバムでの印象的なモチーフが「warter front」だっただけに今回のザゼンボーイズ@お台場はおあつらえ向きなロケーションだったと思う。今回も相変わらずの迫力と音圧のライブだったのですが、大箱のせいか、撮影が入っていたからか、わりとひとつひとつの曲で区切った構成のライブだった。走らない重めの速度。

昨年の日比谷を彷佛とさせる、町田のヤンキーのソロから「SI・GE・KI」で幕開け。今日はフロア中盤でのんびり見るつもりだったのだけど、2曲めの「USODARAKE」でギブアップしてステージ前へ走る。女の子ばっかりのエリアだったのでそれでもばっちり見える。
MCのたびに「お台場ッ」と繰り返す向井さん。ギターベースドラムが間の手を入れるこのテンション。今日はとくに松下さんのドラムが冴えてた気がします。大箱でスピーカー前に行くと、どうしてもベースとかは潰れて聞こえちゃうんだけど、松下さんのバスドラはやっぱすごい圧力で、首の後ろに直接触れられる感じ。そしてスネアの上で跳ねる。
中盤に「自問自答」を持ってきて、小休止。「終わりかと思ったでしょう?」というMCが入り、後半は「RIFF MAN」やらでスパート。今までハードリカーで使ってた『移民の歌』(ZEP)をここで入れたり。あああーって歌いたくなる。
今回は、前のAXでのライブ(id:ichinics:20060421:p1)の延長線上に進化した曲がいくつかあったような気がして、特にあれ、弥次喜多の時に場面かわるときに使ってたリフから入るインストが気になった。それから「COLD BEAT」は以前フェイドアウト/インで演奏されてた部分が、ブレイクを重ねて締めるアレンジで今回のツアーは統一されてるみたいだ。私がこれを最初に見たのはたぶんファクトリーのライブ。ファクトリーといえば、あそこで久々にやった「You make me feel so bad」を今日もやったのがうれしかったな。
後半「KIMOCHI」を聞きながら、これはもう何度聞いても完璧にすばらしい曲なのだけど、その大きな部分を占めるカシオメンのギターについて考えていた。時間を刻むドラム、動くベース。押さえ気味ではあるけれども感情的なヴォーカル、そしてあのギターは、まさしく伝えようとして、伝わらない、思うようにならない頭の中を掻きむしりたくなるような衝動で、まさしくそれは伝えたい「気持ち」の輪郭を描く音なんだった。
アンコールはAXで気まぐれにやったかに思えたヴァン・ヘイレンの「JUMP」(思い出した)をやってから「半透明少女関係」。「JUMP」は他の町でも演奏してきたんだろうか。かなり上達(というかフルコーラス思い出したみたい、というか)してて、ヤンキーがとにかく楽しそうにやってたのが印象的。
楽しかった!

ついでに

JUMP -- Van Halen