のはらのはらの/雁須磨子

いつも楽しみにしてるラシさんの日記で紹介されてたので(コチラ)、読もうと思った漫画。ありがとうございます。読んでよかった。

のはらのはらの (ミリオンコミックス)

のはらのはらの (ミリオンコミックス)

読んでいる間、ずーっとどきどきしていて、それは西戸崎に感情移入しているんだか、彼を応援しているんだかよくわからない気持ちだったのだけど、ただ確かなのは、そうだ、恋ってこんな感じ、っていうことだった。
好きなひとの一言一言を反芻して、どきどきして、うれしくなって、でもうれしくなってもいけないと反省したりして。それは関係が男同士じゃなくったって、おんなじで、これはきっと葛藤をわかりやすく見せる装置のひとつなのかもしれない。
全速力で逃げたいと思いながら、でもほんとはなりふりかまわず好きっていいたいし、いわせたくて頭がぐるぐるする。こわくて、自分は頭がおかしいんじゃないかとか結論のでないことを考えて、でもちょっとだけ、触れてみたいと思ったりしてさ。
大事に読みながら、またすぐに読み返して、糸島が西戸崎をじっと見るたびに、頭の中はおおさわぎだった。私の頭はおかしいのだろうか…。

雁須磨子さんの漫画を読むのは、はじめてだったんだけど、大好きなかわかみじゅんこ西目丸)さんと関連が…というのはどこかで読んだことがあって、検索してみたら、なんとかつて一緒にサークルをやっておられたということです(こちらで知りました → http://fortomorrow.jugem.jp/?eid=69)。うわよみたいー。
トーンの使い方とか、髪の毛の書き方とかが、似ていると思う。お話の感じも、ちかいとこはあるけど、雰囲気が違うんだよな。ミントといちごミルクみたいな。でも、うん、どっちもすきだ。