JAPANはほとんど聞いたことがないのだけど、そのヴォーカリストであったデヴィッド・シルヴィアンの声が、私はとても好きです。雨の日のビロードみたいな声。その声をじっくりと聴きたいときに、一番いいのがこのアルバムだと思う。
- アーティスト: デヴィッド・シルヴィアン
- 出版社/メーカー: P-VINE
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
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とにかくデヴィッド・シルヴィアンの武器はなんといってもその声にある。どんなトラックにのせようとも、その声があるだけで、包括される世界がある。
「blemish」での極めてミニマルな楽曲は、アルバム単位で聴くと、色合いの変化に乏しいようにも思うけど、例えばi-podをランダムで聴いているときに、不意にこのアルバムからの楽曲がながれると、どきっとするあの感じ。無機と有機、モノクロとカラーのような相反する情景の鮮烈さとでも言えばいいんだろうか。
同系色でまとめられたアルバムを聴きたい時は、一つ前の「Dead Bees On A Cake」を。
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ちなみに、このアルバムには、昨年亡くなったギタリスト、デレク・ベイリーとのセッションがいくつか収録されています。そのうちの一曲#7から#8への流れがこのアルバムの白眉であるように思う。