SOCIETY OF CITIZENS vol.1@日比谷野外大音楽堂

東京事変
SOIL&"PIMP"SESSIONS
ZAZEN BOYS

行ってきました。野音ザゼンは前回も良かったのでわりとがんばってチケットをとった。でも一般発売はほぼ立ち見ばかりだったと思われます。行く前は東京事変主催のイベントっぽいし、たぶんザゼンは一発目だろうと思ったのだけど、逆だった。

東京事変

東京事変もですが、椎名林檎さんのライブを見るのは初めてです。しかも事変はアルバムもほとんど聞いたことがないのでどうしよ、と思っていたのですが、ソロ時代の曲もやっていて、おーと思った。ピアノとキーボード、ドラム、ギターが2本とベースって編成だったかな。たまにホーンも入る(と思ったら次のバンドの人だったみたいだけど)リッチな音づくり。ベース音があんまり聞こえなかったのが残念。
椎名林檎さんがバンドをやると聞いたときは(っていきなり昔話ですが)ブロンディみたいでいいなと(音は違うけど)思ったのですが、ライブで音を聞いてみると、ちょっと音の幅がせまいような気もした。椎名さんの歌い方と声は一聴しただけで認知できるような独特の個性があるので、彼女がいるだけで、その音は椎名林檎のものになってしまうようなところがあると思う。だからこそ、声にエフェクトかけるよりは、もっとアプローチやアレンジにバラエティがあればいいのになというか、もっといろんな人のプロデュースで聴いてみたいなと思うんだけど、どうだろ。ファンはあの楽曲のイメージ含めて好きなんだろうなと思うけれど。

SOIL&"PIMP"SESSIONS

全く知らない人たちだったのですが、楽しいライブでした。アジテーター入りのジャズ〜クラブジャズ。アジはちょっとなぁと思ったけど(「日本の音楽は負けてない」とか言ってた気がするけど、つい「音楽に勝ち負けがあるのか?」とか思ってしまったので/というか日本の音楽ってなんだ/とか考えるととまんないのでおいておいて)、音はついビバップ…とか思ってしまう感じで、もし会場で同じこと思ってる人がいたならお友達になりたいと思いました。
しかし残念ながら体力の限界気味だったので、とりあえずじっとして温存。

ZAZEN BOYS

テレビジョンなしで登場するのは初めて見た。疲労困憊だったはずなのに、いきなり元気になってしまう。
のっけからインプロ前開の「SUGAR MAN」を演るところがさすが。たぶん会場にいた人のほとんどが東京事変をトリだと思ってたっぽいのですが、そのアウェー状態をさらにアウェーへと追い込む向井が好きです。むしろアウェーでこそ輝くタイプのような気すらする。「SUGAR MAN」からの流れは、「USODARAKE」「Himitsu Girl's Top Secret」「SEKARASIKA」「COLD BEAT」「Friday Night」「RIFF MAN(移民の歌への展開あり)」だったと思う(うろ覚え)。あっという間だ。
やっぱりザゼンの音はめちゃめちゃクリアで、日々谷ならではの反響もきちんと吸収してタイトに絞り込むような演奏。向井さんのMCも相変わらずの名調子で、場内を巻き込んで笑わせていた。今日はハットをかぶってたんだけど、しょっちゅう落としてはかぶせてもらっていたのがおかしかったな。

アンコール

椎名林檎さんとの対バンとなると、やっぱり共演が期待されるのですが、それに応えるようにアンコール一発目は「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」。中盤から椎名林檎さんが登場してコーラス部分を担当されてました。それからSOIL&"PIMP"SESSIONSのトランペットの人も一緒に登場して共演。
「安眠棒」も、と思ったのだけど二曲目で「KIMOCHI」。「僕らの音楽」で見た時(id:ichinics:20050709:p1)を思い出します。思えばあれが向井秀徳およびZAZENBOYSに夢中になるきっかけだったような気もする。
楽器がないせいか、椎名さんはなんとなく手持ち無沙汰そう見えた気がします。あんまり前にでるタイプじゃないのかな、と思う。ラスト、いつもはカシオメンなとこを、トランペットが締めくくる。これがとてもよかったです。トランペットの独演を聴くと、いつもちょっと切ないような気持ちになる。

次の向井は今月末のアコエレです。