『鏡の法則』は法則じゃないような気がする

あちこちで話題になってる『鏡の法則』というのをブクマで知って読みました。[こちら
言及されているブログをいくつか見てみると、どうやらこの本らしいんだけど引用なのかどうかがよくわからない(いいのか?)。

で、上記ブログのほうに掲載されてる話は、「息子がいじめられてて悩む→心理学に詳しい経営コンサルタントの人に相談する」というところからはじまる。そして「心理学に詳しい経営コンサルタント」の人はこうアドバイスする。

あなたに起きている結果は、『自分の大切なお子さんが、人から責められて困っている』ということです。考えられる原因は、あなたが『大切にすべき人を、責めてしまっている』ということです。

『あなたがお子さんに責められて困ってる』なら因果応報とか「ひとのふりみてわがふりなおせ」っていうようなことにあてはまるよくある話になるんだけど『お子さんが責められてる』のが「あなた」の結果になってるので何か新ジャンルのような気がする。そこに書いてあること全部、息子がいじめられていることとは何の関係もない。
だからこれは本来、息子と「あなた」の関係性に問題を見ているはずで「息子さんの気持ちになって考えてみてください」って言ったら素直に聞き入れないだろう相手を煙に巻きつつ誘導っていう話なのかもしれない。
ただ、煙に巻かれたまんまに見える「あなた」は、いつか息子に「あなたがいじめられなくなったのは、私がその原因を許すことで取り除いたからよ」とか言いそうな気がするんだけどな。そして息子に問題が起きたときに「私にちゃんと感謝してないからだ」と考えたりするのではないか。「法則」にしてしまうということは、そういうことのような気がする。
父親と主人と息子に毎日『ありがとうございます』を100回づつ唱えて「それでもまた問題が起きた」ら、この「心理学に詳しい経営コンサルタント」は何のせいにするんだろ。ありがとうを200回にするとか?