レザボア・ドッグス

イタリアスーツ男か…という訳で*1久々に見た『レザボア・ドッグス』(別にイタリアではない/ということに見始めてから気が付いた/英語なのに!)。タランティーノ作品の中では一番好きな映画かもしれないです。

レザボア・ドッグス [DVD]

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「裏切り者は誰か?」というシンプルな筋なんだけど、テンポの良さと会話の妙で最後まで楽しんでみれる。まあ全体的に血だらけなんだけど、深刻な状況の中で繰り広げられる混乱してるときのむちゃくちゃな言い合いとその言葉のはしばしから鮮明に浮き上がってくるキャラクター造形こそがこの映画の魅力だと思う。
前に見たのは大学生の頃で、それからしばらくは「ホワイト」とか呼ばれたいなんて言い続けてた。この「互いを色で呼びあう」という設定にはポール・オースターの『幽霊たち』を思い出します。んで、「ピンク」役のスティーブ・ブシェーミがまだ若くて、格好良いんだ。

ちなみに「レザボア・ドッグス」はチョウ・ユンファ主演の『友は風の彼方に』が元ネタらしいですが未見。あの「銃を向けあう場面」の格好良さが好きな人(自分です)にはジョニー・トー監督の『ザ・ミッション』がお勧めです。1対1とか5人で一斉にとか、いろんなパターンの銃構えが見れる。

*1:昨日読んだ「クマとインテリ」内のジェラートを巡る短編がタランティーノっぽい、と思って。