Proverb / Nagoya Marimbas / City Life
- アーティスト: Reich Ensemble,Steve Reich,Bradley Lubman,Paul Hillier,Theatre of Voices
- 出版社/メーカー: Nonesuch
- 発売日: 1996/10/21
- メディア: CD
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proverb
女声ソプラノと男声テナーが交互にそれぞれのパートをかけあい、オルガンとビブラフォンが支えていく静ひつな音。
ところで、ソプラノによって繰り返されるテキスト「How small a thought it takes a whole life! − [Culture and value]」はヴィトゲンシュタインによるものらしい。このCDを買った頃は英語のライナーなんて読む気にならなかったし、それが誰かもわからなかっただろうけど、なんかちょっと嬉しい。今調べてみたら、ライヒは大学でヴィトゲンシュタインを研究していたとのこと。なんだかとても腑に落ちた。
Nagoya Marimbas
タイトルの通り、2台のマリンバが演じるかけあいが美しい作品。同じフレーズが繰り返されることが少ない作品で、音が重なり、離れ、すぐにまた近付く様子は、2匹の蝶を思わせる。しかしその演奏風景を思い描くと、軽さというよりは緊迫感を伴なう超絶技巧であることが伺える。マリンバの持つ、水の流れるようなイメージが涼やかで耳に心地いい。
CITY LIFE
アンサンブルとニューヨークの街の音/声が掛け合いを重ねることで「都市」が浮かび上がる。5つのパートで構成されているのだけど、第一部以外は緊迫した風景が続く。そのサンプリングのせいなのか構成による物語性によるのか、個人的にはサウンドトラックという印象が強い作品なので、ぜひ街中で聞いてみたい。もしくは小説を読みながら、だったら何が良いかな。SF?
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暑くて仕方ないので、何か涼しい音…ミニマル・ミュージゥク? と思って昨夜久々に聴いてみた。けど、このアルバム自体はライヒの作品の中でもミニマルから遠いものである(ように思う)し、あまり涼しくはない。