S.F.sound furniture/capsule

最新アルバム「FRUITS CLiPPER」が良かったので、そもそもの出会いであった「ポータブル空港」が収録されているこのアルバムを聞いてみた。

S.F.sound furniture

S.F.sound furniture

「FRUITS CLiPPER」を聞いたときにピチカートっぽいと思ったのだけど、このアルバムはさらにピチカート色が強く、capsuleのもともとの路線はこちら側にあったのかもしれない。新作で目立ったハウス色はほとんどなく、どちらかというとフレンチポップやボサノヴァっぽい音づくり。古き良き渋谷系(?)というか。個人的にはあまり好みのアルバムではなかったけど、逆にこのあたりが好きな人には新作はだめだったのかもしれない。
私がcapsule及び中田ヤスタカ関連のどこに惹かれるかというと、たぶんゲーム音楽っぽいとこなんだと思うけど、新作がレースゲームや塊魂っぽい雰囲気なのに対して、今回の作品はコナミワイワイワールドっぽい印象。って考えたらそれもいい気がしてきたけど、違うな。
それでも「S.F.sound furniture」というタイトルをコンセプトとして仕上げられた物語はかわいらしく、そのまま映画のサウンドトラックになりそうでわくわくする。
このアルバムはperfumeでいうとちょうど「モノクロームエフェクト」の頃みたいで、そう考えると音づくりの変化は中田ヤスタカさんの変化なんだなと思う。基本的にミディアムテンポの音づくりの頃だったみたいだ。個人的にはもっと勢いがある電子音満載曲が聞きたいので「リニアモーターガール」と同時期にあたる「L.D.K Lounge Designers Killer」は聴いてみようと思う。

ところでperfumeのアルバムがいよいよ発売になる*1のですが、曲順見たら知らない曲(シングルで出てない(たぶん)曲)が2曲しかないのが残念で、買うかちょっと迷う。あーだからベストなのか…。