SUMMER SONIC 2006 8/12@千葉

行ってきました。実はちょっと風邪気味で、行けなかったらどうしようと思ったんだけど、今日はよく頑張った。

会場まで

8時頃家を出る。ながれに身を任せていたらりんかい線に乗りそうになる。切符売り場並び直しでなんだかやたら時間をくう。
入場列もすごく混雑していて、びっくり。いつかのフジ(東京でやったときの)のような光景だ。そして、マリンで入場するつもりだったのに気付いたらメッセにいた。

AMUSEMENT PARKS ON FIRE

JOHNNY BOYをちらっと見て、AMUSEMENT PARKS ON FIREへ。AMUSEMENT PARKS ON FIRE は、予備知識なしで見たのですが、これがなかなか良かったです。初々しく勢いのある感じは、1stでたばかりの頃のMewを彷佛とさせるところがあるけれど、それよりシューゲイザー直系のナイーブさを感じさせる音に期待が高まる。アルバム買ってみよう。

65DAYSOFSTATIC

今日の目当ての半分は彼等です。これがもう期待以上に良かった。CDも良かったけど、彼等は完全にライブバンドだった。CDの数倍迫力があった。やっぱりライブで見るならこういうバンドが良い。張りつめて、振払って、なぎ倒していくような、暴力的なのに美しい音。演奏しながら暴れまくるメンバーの姿も、一見微笑ましいんだけど、冷静に考えると、あれだけ動いてこの演奏力ってすごい。でもキーボードがいるのかと思ったらあれはラップトップなのね。そこが少し惜しい。ともかく、ステージとこことの距離を超えて、直接肌に触れるような音だった。すばらしい。

ぶらぶらする

お昼ご飯食べつつ、マリン、アーバン、ビーチ、アイランドなどいろんなステージを巡る。"NO SURF NO LIFE TIME"でDUBSENSEMANIAなどを見て、私は連れより一足先に戻りPHOENIXへ。

PHOENIXTHE RAPTURE

良かったです。私の愛聴していた1stの曲もいろいろやってくれて、「IF I EVER FEEL BETTER」で思わず前へ走る。MC聴いて「そういえばフランスの人だった」と思い出すような始末でしたが、楽しめました。
そしてそのままTHE RAPTUREへ。ここでいきなり疲れてしまって、途中からはしっこに座り込んでしまう。うん。THE RAPTURE見るのは二回目ですが、相変わらず楽しいんだけど、テンポが緩いような気がするんだよなぁ、とか思ってるうちに、まさかの寝落ち。

くるり

ばったりあった人と立ち話などしていたら、いつの間にかくるりの時間。ほんとはくるりの間はマリン行こうかと思ってたんだけど(実はメッセ嫌いです。暗いし。できればフェスらしく屋外かマリンで見たい)寝ちゃったせいか、だるくてそのまんまくるりに。でも見て良かったです。「東京」「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」「赤い電車」「ロックンロール」などヒット曲満載のコンパクトなフェス仕様になっていて、楽しめた。くるりは、やっぱりギターのリフ作りが独特でうまいなと思う。岸田さんの声は、正直なところ、ライブよりも録音の方がはえる声だと思ってたのだけど、こうしてライブで聴くと、生々しさがあっていい。
それでも、驚いたのはくるりのファンの若さと熱心さだった。くるりはデビュー当時から聴いてたので、なんとなく未だに若手バンドな気がしていたんだけど、もう十分ベテランで、ここにいる人たちにとっては大御所なのだろう。私はいつまでもくるりに感情移入できないのだけど(でも好きだけど)くるりをベースに音楽を聴きはじめたような人もここにはきっといるはずで、あー遠いなぁ、と思った。なんだか、突然。

メタリカ

くるり終演後に、KEANEの出演キャンセルの知らせがあった。とっっっても残念。こんな直前にお知らせってどうよと思う。でもいい感じに間があいたので、SCRITTI POLITTIをのぞいた後(元気そうでした)決心してメタリカへ。友達に「まじで?」と驚かれる。
会場に来てから、ずっと気になっていたのが、ラストはどこに人があつまるのだろうということだった。メタリカファン(らしき人)の姿をあまり見ない。通りすがる人から、ちらほら聞こえてくるのはメタリカはないよねみたいな発言ばかりで、よけい混乱する。でも個人的にメタルの映画を見てから*1メタルのライブを見てみたいと思っていたところなので、こんな良いチャンスを逃す手はない。
 メタリカ前の静けさ
結論からいうと、メタリカは相当格好よかったです。いざマリンスタジアムに行ってみたら、場内大入りで三階席までぎっしりだし、オープニングムービーの後、バーンと照明がついて、曲がはじまって、地鳴りのような歓声が沸いて。これは鳥肌立つ。しかも曲が、もう完璧にコントロールされていて、ビシッときまって、しなやかで、ベテランバンドの貫禄がこれでもかってほどに伝わってきた。曲を全く知らないにもかかわらず楽しめた。すげぇ。あのベースと一緒に基本音と対になる音階をあがってくやつなんていうのかな。スラッシュ? あれ楽しい。かっこいい。あと、ボーカルの人が、歌い終わった後に顔をクッと背けるのがいい。ねえ、かっこいいよメタリカ! アルバム買ってみるか。(追記→id:ichinics:20070315:p3)

The FLAMING LIPS

しかし突如リップスに戻る決断をする。メタリカには後ろ髪引かれたけど、ミディアムテンポな曲になった隙に振り切ってメッセへ走る。ここが今日一番頑張った。なんかリップスは見なきゃいけない気がした。シャーラタンズのあまりにも懐かしい曲(題名忘れた)を小耳にはさんでそっちにもひかれつつ、初志貫徹してリップスへ。
場内へ入って、まず目に入ったのは宙を舞う風船。ステージ上には宇宙服(アシモ?)やらサンタクロースやらの着ぐるみと、踊り子と、紙吹雪とウェインさんが操る巨大クラッカーと。ハレ全開の多幸感に笑ってしまう。SFだなぁ。リップスのライブを見ると、ウェインの目に世界はどのようにうつっているのか知りたくなる。
後から友人に聴いた話では、出演キャンセルになったキーンのかわりにかなり前倒しでライブをはじめていたらしい。そして私が着いてもしばらくやっていたから、ほんとうに長い間ライブし続けていたわけだ。メタリカと同じくらいはやってたんだろう。風船が割れたり、頭にぶつかるのをみんなではじきあったりしながら、なんだか愉快な気分になる。終演後には「what a wonderful world」が流れる。あーもう「Over the Rainbow」じゃないんだね。

帰り道

リップス後、ダフトパンクを見にいっていた友達と合流したら、入場制限に怒った人たちの波に巻き込まれたらしく、落ち込んでいた。みんな柵を乗り越えて入ろうとしていて、警備員と乱闘めいたことになっていたらしい。昨年のザゼンにしろ、サマソニにはそういう仕切りの悪さが目立つ。野外じゃないブースの場合、入場制限かけるタイミングは難しいと思うけど、全体的に、ちょっと人を入れ過ぎなんじゃないかと思う。レディオヘッドが出た年も売り切れてたけど、あんなに人いなかったよ。
次のフェス、予定では朝霧も行くつもり(チケットとれてない)だけど、やっぱゆったりのんびり見れる方が、いいなぁと思う。客層も、会場にあわせてかわる気がする。サマソニもメッセ会場以外はまあ良いんだけど。でも私は出てる人次第で行きたくなってしまうから、まあ、来年もメンツ次第だな。
帰りは疲労困ぱいして電車の中で寝てしまう。お疲れ様でした。

途中で雨が降ったらしく、虹がでていた。