秋

目が覚めたら、秋になっていた。夏の間中、網戸のままだった窓から冷たい空気が流れ込んでいる。起きて一番最初に声をだしたのは「おはよう」ではなく「寒いね」だったし、帰り道は暗いし、たわしが落ちている、と思ってよく見たら栗だった。
雨降りなのに歩くのが楽しいのは、体調が良い証拠で、液体だった体が固形になったみたいだと思う。あったかいコーヒーが美味しい。
ここ数日ひたひたとさみしさに浸っていたはずなのに、薄情なものだ。いまのうちに、冬ごもりの準備をしなきゃ、と思って衣替えをはじめた。
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 日記と関係ない