記憶の補強

最近本棚の整理をしていたら、確かに読んだのに、結末を思い出せない本がけっこうあるなと思った。そういえば映画もだ。漫画は、そうでもない気がするけど、それはたぶん何度も読み返す漫画がほとんどだからで(手軽さのおかげもある)、一度しか読んでない/見てない、本や映画は、印象に残った場面が塊のように残っているだけで、それは結末でないことが多い。
ただ、ここに自分が読んだ/見た、本や映画の感想を、すべてではないけどほとんど書くようになって、記憶は補強されているように思う。透明度30パーセントだったのが、70パーセントくらいにはなった気がする。
はてなで日記書きはじめる前にも、2年くらい読書の感想だけ書いたりしていたのだけど、覚えてないものはそれ以前のものがほとんどだ。映画については、一応そういう勉強をしていたのにも関わらず、見っぱなしだったので、はてな以前の「一度きり」については、印象しか残っていない。
最近、頭のどこかで、はてな以前/以後みたいな思い出し方をすることがあって、それってどうなんだろうな、と思ってたんだけど、記憶の受け皿がザルな自分にとって、見たり読んだりしたものを、思い出して考えて文にするという過程は、少しは役立って(?)いる習慣なのかもな、と思う。
それによって、主観的なフィルタがかかった記憶でしか思い出せなくなるということはあるかもしれないけど、つまるところは個人的な体験の記録であるし、また楽しみたいと思った時には、再見/再読すればいいのだし。
なんて考えてると、私は死ぬまでに読みたい本を全部読んでそれについて考える時間を持てるのだろうか、なんてことを思う。1日が、もっと長ければいいのに。(勤務時間は据え置きで)