Riot City Blues/primal scream

新作がでるたびに、今度はこうきたかー、と思わせてくれるバンドなんてそういない。常に時代の波にかぶせてきたのがprimal screamだし、その節操のなさも既に彼らのオリジナリティだ。
今回、4年ぶりの新作はトラッド系の音色やブルース、カントリーを織り込んだ、ヤードバーズ(「The 99th Floor」なんかモロだ)やストーンズを彷佛とさせるブリティッシュR&Rが満載のアルバム。あんまりにもまっすぐなR&Rなんだけど、古さはなく、デビューしたての新人みたいな勢いがある。
その勢いがあるからこそ「 Give Out But Don't Give Up」と似たタッチのアルバムでも、受ける印象が全く違うんじゃないかと思う(あの頃はもっと、んー、退廃的だったしね)。
そして「When The Bomb Drops」などを聴けば、このアルバムが単なる回帰ではなく「Evil heat」や「Vanishing Point」以降の音であることがわかる。
このアルバムを聴いていたら、いつだったか、ライブのアンコールで「Kick Out the Jams」*1をやってくれたときの興奮を思い出した。プライマルはいつだってギターロックバンドだったのかもしれない。