ラグタイム/おおはた雄一

ラグ・タイム

ラグ・タイム

おおはた雄一さんの2ndアルバム。この「ラグタイム」はいくら聴いても、流れていく感じが気持ち良く、考え事をしているとき、そして何も考えてないときとかによく選ぶ(主にi-podで)音だったりします。
1stアルバムでは弾き語り中心だったのが、この「ラグタイム」ではゲストによるギター以外の楽器と、インスト曲が増えている。でも言葉のある曲とない曲との間に隙間はない。音楽にのせられた言葉と、その意味の間をつなぐ回路がすこくシンプルで、頭の中をさらさらと流れていくような感じ。歌詞を理解しなくても耳に触れた単語の残像が曲と寄り添っている。
三曲目に収録されている、映画「パリ・テキサス」でも使われていた民謡「Cancion Mixteca」などを聴くと、ジョン・ルーリービル・フリゼールのギターを思い出したりします。体と楽器がなじんでいるみたいだという驚きとあこがれ。
かつて年間200本以上もライブをやられていたというライブの人であるのに、私は未だおおはたさんのライブを見たことがないのです。が、来月キセルと一緒にやるらしいので、やっとアンテナにライブ情報がひっかかり*1見れることになりました。楽しみだ。あと今月末には新しいマキシがでるみたいだし。あ、そのまえに去年でたアルバムもだなあ。時の流れは早いです。が、このアルバムはそれだけ長い時間を経ても、おんなじ温度で流れる。

*1:やる気がないのかもしれないけれどそれはすきじゃないとは≠なのですというあてのない言い訳