Into The Blue Again/The Album Leaf

Into the Blue Again (Dig)

Into the Blue Again (Dig)

ひとつ前の4th(たぶん)アルバムではシガーロスMUMのメンバーが参加したりもして、一躍日本でも知られるようになったThe Album Leaf。私が初めて聴いたのもその時のアルバム「In a Safe Place」でした。
The Album Leafは、アメリカ・サンディエゴ出身のジミー・ラヴェルによるソロプロジェクト。元Tristezaというバンドの人らしく、そちらは聴いたことないんだけど、ハードコアから音響に移行した人らしいと知ったときにはちょっと意外だった。でも、確かHSHとかもだし、モグワイとかも? で、ハードコアと音響/ポストロックっていうとまったく違うジャンルにも思えるけど、実はアーティスト側にとっては自然な流れなのかもしれないなと思う。逆のパターンはあまり聴かないけれど、想像するとかっこよさそうだ。例えば65DAYSOFSTATICとか、ベクトルはそちらむきかな、と思ったり。
今回の「Into The Blue Again」は、ほんとにアゲインというか、それ以前のプライベ?トな空気に帰ってきたようなアルバムで、でも少し、広さや温度がかわっている。
モグワイのような派手さはないものの、日々の生活によりそって気持ち良くさせてくれるような、音。ポストロックと呼ばれたジャンルはもう既に熟年に達しつつあるような気がするけれど、ジャンルに捕われず、音に対する作り手の誠実さが伝わってくるようなアルバムです。朴訥な歌声にも、好感がもてます。