ZAZEN BOYS LIVE2005-2006 感想ひとり寄せ書き

ヤンキー時代のライブをふりかえった。

ギターもドラムもベースも、全ての楽器が演奏する人と一緒に生きてるみたいだ。ものすごい緊張感のなかで真剣勝負を繰り広げる各人が向かいあってプレイするシーンでは、これはもうバンドっていう1つの生き物っていうか筋肉っていうか熱の塊だ、と思った。/全部のパートが主役として拮抗し、形を変えながら上り詰めていく感じだった。こんなライブ初めて見た20050814@サマーソニック■途中ツェッペリンの「移民の歌」のリフみたいな即興がありつつ、もうここはどこだろうってとこまで来ておいて、いつのまにかもとの路に戻っている、という展開があって、こういうのはもう、技術とかじゃなく、あの舞台上にいる4人の奇蹟的な意思の疎通があってこそなんだろうなと思った。20050829@日比谷野外音楽堂■まずは町田のヤンキーが登場、ベースかきむしる。かっこいいなぁー。実は、ライブ見る前まで、すごい落ち込んでたんですけど、ザゼンみたらなんか元気でた20051114@駒沢大学■ひとつとして同じ演奏はないし、一つのリフがいろんな形に生まれ変わる。それが凄いぎりぎりのとこで、でも開放感があるあの圧倒的な音。20051228@SHIBUYA AX■ライブの内容は、ちょっと楽しすぎて、正直あまり覚えていません。今日はとにかく、音がきれいだった。全ての音が強くきれいに重なっていた。20060217@恵比寿リキッドルーム■3rdが出てからのライブを2本見て感じたのは、それ以前のライブ空間が4人の真剣勝負、のように感じられていたのに対し、前回と今回については、4人が1体の昇り龍(RIFF MAN)のようにうねっている、という印象ですよ。4人の音が、きれいに重なっている。各自の主張が、寄り添って、強くしなやかだ! 20060222@渋谷クアトロ向井秀徳という人は観客に寛容だと思う。彼の矛先は常に自らに向かっていて、音を誤読されることを怖がらない/怖がっていないように、見える。20060312@FACTORY LIVE0311■何度もライブで見て音源も繰り返し聞いていて、少し先の展開を耳で追っているのにもかかわらず、それはしばしば裏切られ、確実に気持ちいい場所にストライクで音がくる。その新鮮さがたまらない。20060421@SHIBUYA AX■アンコールはAXで気まぐれにやったかに思えたヴァン・ヘイレンの「JUMP」(思い出した)をやってから「半透明少女関係」。「JUMP」は他の町でも演奏してきたんだろうか。かなり上達(というかフルコーラス思い出したみたい、というか)してて、ヤンキーがとにかく楽しそうにやってたのが印象的。20060614@ZEPP TOKYO■アウェー状態をさらにアウェーへと追い込む向井が好きです。むしろアウェーでこそ輝くタイプのような気すらする。20060731@日比谷野外音楽堂■うねりまくるフリースタイルベースも、今回はラインがくっきりと黒光りするようだったし、フットワークの軽いバスドラはしかし鉈のような重さで肌に直接触れてくる。そして流麗かつファンクなカシオメンのギター、ファニーかつソウルフルな向井のヴォーカルと鮮やかな残像を描くそのフェンダーテレキャスター20061222@川崎CLUB CITTAZAZEN BOYSというバンドの音は、ライブで体験すると、まるでものすごいスピードで走る鍛えられたランナーの集まりのように感じる。先頭を奪い合っているように見えるのに、その軌跡はひとつの輪郭を描いている。そのことに毎回感動する20061229新大久保EARTHDOM