ROCKIN'ON PRESENTS JAPAN CIRCUIT― vol.42―

外でタイラーメンを食べてから入場。
今日は向井エレアコbonobos を目当てに見にいったのだけど、始まったのはDJでびっくりした。よく見たらチケットにもそう書いてあった。すごい盛り上がってたなぁ。
ともかく、まずはライブから。

向井秀徳アコースティック&エレクトリック

いつものことですが、アウェー感をものともせずに自分世界を貫く感じはさすがだなと思います。今日はちょっと高い声が出しづらそうで、風邪引いてるのかなと思った。それはそれでワイルドな声でしたが。CITYという新曲を披露。前説が長すぎて笑った。早くザゼンが見たいっす。

bonobos

すっごくよかった。途中誰かが「いいきょくー!」って叫んでたけど、あーほんと、いい曲ばかりだなぁって思ったし、この多幸感が、ボノボだよなぁと思った。特に「ライフ」「もうじき冬が来る」「光のブルース」あたりの、ちょっとサンバっぽいリズムの曲と、ミディアムテンポの、ポップなんだけどポップになりきらない言葉のひかる曲、その2つの柱みたいなものが、明確に見えるセットリストだった。で、その2本だと後者にわけられるだろう新曲もとても良かった。

DJたち

音楽関係のイベントってライブしかいかなくなってしまって早5年、くらいは経つので、日本の曲がガンガンかかるってだけでちょっと驚きだったんですが、それはロックインジャパンのイベントだからなのかとかよくわからない。けど、最初の人がリップキックケツメイシ、とかかけていて、ああこういう音傾向が好きな人、というのはジャンルで音楽聞いているのか、それともアーティスト単位で聞いているのか、っていうのはちょっと気になった。
それから次の(向井の後の)DJの人は、スペシャルズやらブラーやらプライマルにからめてスーパーカーって、フロアにかけてくワイシャツの背中を見送りながら、なんか同じ年代の友達と音楽聞いてるみたいな気分でちょっと楽しかった。そして、これが今の、このイベントにきてる18から20歳くらいのひとたちにも通じてるっていうことをうれしく思うとともに、そこから今をつなぐラインみたいなものを自分が見失ってしまってるのを感じて、ちょっと愕然とした。CD屋で働いてた時は、ほとんど洋楽フロアの担当だったとはいえ、邦楽にも触れる機会が存分にあったのにたいして、今は好きなアーティストの新譜を買うばかりで音楽には疎くなる一方だ。けど、自分が学生時代に好きだった曲が流れるのを聞いて、「世代の音」みたいのはやっぱりあるんだなって思ったのに、21世紀最初の5年くらいの曲となると、自分の感覚がよくわからない。そしてなんとなく、私が音楽を聞きはじめた頃とは、聴く側の選び方がかわってきてるのかもしれないなぁということを、隅っこで小さくなりながら考える。もっとジャンルこだわらず、音楽を聴こうと思った。