Dwight Spitz/Count Bass-D

なんかHip-Hopが聞きたい気分…で自分の部屋のCD棚をあさってみたら、いわゆるHip-HopってJurassic 5 以降なんも買ってなかった! ということに気付いて愕然とした。
というわけで買ってきたのがこのアルバム。いつだったか試聴していいなと思った人だったんだけど、どのアルバムかわかんなかったので出世作だというこれを買ってみた。

DWIGHT SPITZ

DWIGHT SPITZ

検索してみると「一人ジャズバンド」と呼ばれたりしてる人らしいから、アーティスト名も「Count Basie」をもじったものなのかもしれない。
全体的に優しい、懐かしい音色で、特に鍵盤の使い方が好み。インストが目立つ中、MCの入るさじ加減とジャジーなトラックのバランスもセンスが良い。
このアルバムには、ボーナストラックを含めると、全部で30曲も収録されているのだけど、3分前後の曲の間に1分前後の短い楽曲を挟み込んだアルバム構成は、絶妙に心地よく、かけっぱなしにしていてもちっとも飽きない。ラジオのチャンネルを捻るような感触も楽しいです(久々にエアチェックて言葉を思い出した)。
派手さはないけど、まるで長編大作の書けるネタが惜し気もなく鏤められた短編小説のようなアルバムで、しかもひとつひとつのネタが、ユニークで味わい深いとこに底力を感じる。楽しんでつくってる感じが伝わってくるのもいいな。
要するに、すごく良いアルバムだと思います。