メガネ越しの秘密基地/「電脳コイル」1、2話

時は202X年。
今よりもちょっと未来。
子供たちの間で“電脳メガネ”が大流行していた。この“電脳メガネ”は、街のどこからでもネットに接続し様々な情報を表示する機能を備えた、子供たちになくてはならないアイテムだ。現代の携帯電話のように普及し、ほぼ全ての子供が持っている。
舞台は由緒ある神社仏閣が立ち並ぶ古都でありながら、最新の電脳インフラを擁する地方都市「大黒市」。
公式サイト(http://www.tokuma.co.jp/coil/)より

最初にタイトルを聞いてビジュアルをみたときからぐっときてて、その後、監督/脚本/監督は磯光雄さん、しかも制作はマッドハウスってことで期待値は相当高まってたものの、最初のシーンからあっという間にもってかれた。面白いです。
監督が、押井守監督作品やジブリ作品などの原画を担当されていた方だからなのか、動きや音の具合や一部キャラクターや動きがトトロっぽかったり(トトロすぎる気もしたけど)、「電脳」の扱い方が攻殻ぽかったりするんだけど、そういう好みのディテールが物語とがっちりかみ合っていかされてるアニメってなかなか出会わなかったような気がする。こういうのが見たかったんだなーって思う楽しさ。そのほか、いろんなアニメのパロディっぽい場面も、その世界が「今」の文化と地続きにある感じがして、少し懐かしい。あと、物語の雰囲気は、アニマトリックスの森本監督作品「ビヨンド」にも雰囲気近かったな。「秘密基地」の解放感と「秘密」にわくわくする感じが動きであらわされてるのが「ビヨンド」だとしたら、「電脳コイル」はメガネをとおして世界が「秘密基地」になっている。
とにかく世界観がとてもよくできていて、説明を省いてもなんとなくわかるし、いきなり中に入ってなんとなく覚えていく感じが「子供の世界」の勢いだよなぁと思う。習うより慣れろ。
第1話は、大黒市にある祖母の家に引っ越してきた主人公、優子が電脳ペットである飼い犬「デンスケ」を救出するお話。いきなりトラブルに巻き込まれる疾走感のあるお話だったのも、引き込まれる要因だったと思います。
第2話は、ウィルスに感染したデンスケと彼を追うなぞの生物、そしておばあちゃん最強説。第2話ですでにキャラクターに愛着わいてる。
続きがほんと楽しみです。