望月花梨さん再読週間続いてます。
- 作者: 望月花梨
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2000/02
- メディア: コミック
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よく考えたら「君に届け」の爽子ってだいぶ「笑えない理由」のかな子ににてるなーとか思いながら読んで、やっぱりふたりとも、コンプレックスが卑屈に見えないのがいいとこだよなあと思った。でも私が「笑えない理由」を読んでいていちばん好きなのは、やっぱり秋庭君の描かれ方だなと思う。かな子がかわいいから、秋庭君の気持ちがよくわかるし、秋庭君がすごくいいやつだから、彼を好きになる麗子の気持ちも切ない。
だんだんと、かな子が笑うのが、うれしい、そんな気持ちになれる漫画だった。誰かにいわれた一言が、コンプレックスになるってことはあるよなと思う。それがこんなふうに解消されるのなら、幸せなことだろうな。
それから3巻に収録されていた短編「傷あと」がとてもよかった。
「本当のことって どうやって言ったらいいんだ?」
と自問する主人公佐保の、四つの傷をめぐるお話。肝心なときに何も言えなくて歯がゆい、あののどの奥が苦しくなるような感じを思い出す。
- 作者: 望月花梨
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1998/10
- メディア: コミック
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