おはよう

近頃は、元気なんだか凹んでるんだか、よくわかんない気分で、ピーズ聴きながら……けどそんなんは何の解決にもなんないんでしたーじゃーん的な開き直りとか、ま、飲んでりゃきのうも見えるダーローとはよくいったもんだねって、まぁいいか、いやいや、んー、いっか。というとこをぐるぐる回っていた。回りすぎて疲れたけど自力で戻ってきたのでエラいということにしておこうと思う。戻ってないけど。だって、それはまるで、糸の切れた、凧。とか。
なんて具合の秋っぽい心持ちで過ごしながら、考えていたのは感情を円い水盤に例えるとするなら、意識はその上で、あちらこちらに揺られているようなものなのだ、ということ。
はっきりと境目があるわけじゃないし、うれしいに片足突っ込んだまま、頭はかなしいにあったりとか、揺れたり、流れたり、混じったりする。そんでたまに、その円形からはみ出してしまうこともある。あるね。あるんだよ。そんで、
喜怒哀楽、どちらの方角だろうが、水盤からはみ出した感情というのは心もとなくて、それはプールに穴があいたようなもんだから、外側に出てくか内側に撤退するかはともかくとして、流れてかないように意識は頑張って泳いでみたりもするんだけど、
まあ、そんなときはコントロールなんてできないですよねと、思う。で、結局プカーと浮かびながら流されて、あいた穴見て、途方に暮れてるような、このどうしようもないスースーした冷たさが、せつないなぁとか、思いながら、
もしも、この水盤から全ての水が出て行ってしまったら、意識はどこに残るんだろうな。そんなことを、想像して、考える。そんなふうにしてやっと、自分の視線の起こし方を思いだす、ような、懐かしい冬の朝です。