探偵綺譚/石黒正数

石黒正数の2冊目の短編集。おもしろい!
どの作品も、オチのつけ方が独特で、そこがとてもすきだ。
えーあれ? ってにやにやしたところでおわる感じだったり、にやにやしてたらほっこりさせられたり。「それ町」の主人公、歩鳥がでてくる表題作は、年伝説から二転三転する展開が面白かった。都市伝説といえば、恩田?さんの「給水塔」(『象と耳鳴り』)を思い出すけど、あとがきみたらそれの影響って書いてあってうれしかった。それから、『Jam Films』にあったブルマの話みたいな「14歳」もよかったなぁ。男の子が集まって、あのこノーブラじゃね? という話に花が咲いている。でも主人公は世界にひとつだけの花を選ぶぜという話。花というか、妄想。

探偵綺譚?石黒正数短編集? (リュウコミックス)

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