Rufus Wainwright@国際フォーラム 2008/01/23

ルーファス・ウェインライト の1枚目のアルバムがでたとき、当時CD屋店員だったわたしは入荷したてのそのアルバムを店内でかけ、彼の声が聴こえた瞬間から、その空気に、すっかり夢中になってしまった。
ただその魅力を言い表そうとしても、「ふるきよきアメリカっていうか…」などといういまいちピントのぼけた、貧困な語彙しかでてこなくて歯がゆい思いをしたのだけれど、いつだったか、ルーファスがジュディ・ガーランドを歌う、というライブがとてもいいらしい、という話をきいたころから、そうか彼のルーツは映画音楽にあるのかもしれないなあと、思ったりした。そのへん、アメリカ音楽の歴史に疎いのでなんともいえないのだけど。
ともかく、10年ぶりの来日です。私はルーファスの歌をライブで聴くのははじめてだったので、今日はほんとうに楽しみにしていた。
そして、その第一声が聞こえただけで、ああ今日きて本当によかった、と思えた。バンドもすばらしかったし、サービス精神旺盛なルーファスの衣装替えも楽しかったのだけど、どの曲を演奏するにしても、まず彼ののびやかな声があって、その声の動きを追うだけで、うっとりする。
人間の作り出す動きのなかで、最も美しいのって、声かもなあ、とかそんなことを考えてしまうくらいに。
それから、ルーファスは、想像以上にキュートな人だった。おしゃべりで、よくわらって、せっかちに曲をはじめるのだけど、歌いだすその瞬間に、さっと衣装をまとうような、艶がある。
マイクなしで歌ったときの(なんて曲だったっけ?)あの気持ちよさそうな仕草とか、アンコールでやった「GET HAPPY」のセクシーなタイツ姿とかね。あれ最高だったなあ!!
とにかく、ほんとうにすばらしいライブだった。音楽!
Glastonbury での「GET HAPPY」はっとく!

そういやライブの途中でルーファスがスフィアンのことしゃべってたのは何をいってたんだろう。二日連続定時はむりで昨日のスフィアンあきらめたんだけどなあ。