マンゴーの涙/小玉ユキ

小玉ユキさんの短編集。まあ、まず驚いたのは私、小玉ユキさんの漫画読んだことあった! ってことです。CUTIEcomic に掲載された(2001年)「玉子王子」なんだけど、覚えてるもんだなあ。この時からうまいけど、この短編集見ると絵柄の変遷がわかってたのしい。やっぱり私この人の絵が好きだなあと思いました。
表題作「マンゴーの涙」とその続編「白い花の刺繍」はベトナムを舞台にしたお話。たぶんホーチミンだと思うんだけど、あーこの景色みたことあるような、とか、こんなお店あったよなあとか、思いながら読むのがすごく楽しかった。ベトナムまたいきたいなあ。練乳入ったコーヒー飲みながらうとうとしたい。
そしてこの2話にでてくるお兄ちゃんが私はとてもすきです。
「ROVER」は学生時代の親友に再会するお話。なんだけども、なんつーか切なかった。女の子の、恋愛まじりの独特の友情や、主人公のあこがれる顕という女の子の描き方はとても魅力的だと思う。ただ、こういうふうにいなくなってしまう人、というのはほんとうにいるし、だからこそあんまり遠い話に思えなくて切なかった。

マンゴーの涙 (フラワーコミックス)

マンゴーの涙 (フラワーコミックス)

ところでこの短編集は「小玉ユキ短編集1」となっています。そんで2が春にでるらしい…! 楽しみ!