水族館劇場

id:Shipbuildingさんの日記(http://d.hatena.ne.jp/./Shipbuilding/20080527)を読んで、これはぜひ見に行かなくちゃ、と思っていってきました。

仕事終わって、暮れ始める日を追いかけるように本駒込の駅へ。駒込大観音(光源寺)の境内に建てられたその芝居小屋の迫力に、一気に気分が盛り上がる。あんな高いところに船がおいてあるよ、生ビールが300円だ(関係ない)、もういっこ小さな舞台があるけど、これも使うんだろうか、とか。わくわくしながら開演を待つ。

暗くなる少し手前、役者さんがお酒を売りにくる。自然と人垣ができて、おつまみと石炭つきの日本酒を、幾人かの人が買う。そのやりとりが終わるかどうかの頃に、いつのまにか(だったような気がする)お芝居がはじまっていた。
最初は外の小さな舞台から。すごい。けして広くはない境内を天地縦横に使った、その仕掛けが現れるたびに「うわあ」という歓声が漏れる。あっけにとられてるうちに、劇は芝居小屋の中へ移動する。

一番前でかぶりつきでお芝居見るなんて、もしかしたら初めてかもしれない。でも「お芝居を見る」ということのイメージそのまんまの世界があって、なんていうかほんと、あっけにとられてしまった。
とにかく、この芝居小屋(セット)がすばらしい。「建物の中にいる」ということを気持ち良く裏切られる。
300円のビール飲みながらわくわくして開演を待っていたあのときの気分。そのわくわくは、見終わったあとも続いていて、あの場所は夢みたいだった、と思う。

お芝居を見終わった後は、瓶ビールあけて、焼そばを食べ、家に帰って仕込んでいた塩豚を食べる。暗がりに灯る光がにじむような梅雨の夜。