私の頭の中の食材

近頃、ご飯づくりがワンパターン化してきたので、なんかしらレパートリーを増やしたいものだなーなどと、西友の、いつも素通りする高級野菜コーナーを見ながら考えていた。私のカゴにはカレーセット。カレーを作る訳じゃないけど、それぞれ単品で買うより安いしな!キャベツたっぷり入れて豚肉入れて、スープ日和だもんなーとか、くらくらするくらいの既視感。また豚肉か! またカレーセットか! あまったタマネギは生姜焼きに使って人参は漬け物にして、ジャガイモはフライドポテトかポテトサラダかコンビーフ焼きですよね…わかります。要するに、私の頭の中の食材は品目に乏しいので、思いつくメニューにも限りがあるんだろう。もちろん、好きな食材だから偏るわけで、それは愛すべき既視感なんだけど、世界には私の知らない、もっとおいしくてそそられる食べ物があるはずだ。
そんなふうに、漠然と「なんか新しいメニュー」と思っているときに、ネットの検索ってあんまり役に立たない。あれは何かしら、これ使ってどうするとかいうのがわかってる時用の「閉架式図書館」みたいなものだ。誰かのブクマとかテレビの料理番組とかで知ったレシピを愛用することはよくあるけれど、それを待つのは焼き芋屋さんに出くわすのを待つようなもので…だからやっぱり、新しい何かを探す時には本とかのがいいような気がする。
そう思って本屋さんに行ってレシピ本をあれこれ立ち読みし、一番そそられたのは、おつまみレシピがたくさん載ってる本だったんですが、帰宅して読んでたらなんか無性に飲みに行きたくなったので、本末転倒な気がした。