2008年の映画


今年はあんまり劇場に行けなかった年でした。05年〜07年まではだいたい年40本くらいが平均だったけど、今年劇場でみた新作映画は数えてみたら15本。いろんな方のまとめを見てても、劇場で見たかったなー! と思うものがたくさんありすぎてちょっと悔やまれます。いっそ、ディスカスデビューしようかな。
せっかくなので、以下15本ぜんぶまとめて振り返ってみようと思います。

ペルセポリス

面白かったんだけど、いま振り返るとちょっと胃もたれするような感じだったかもしれない。主人公のキャラクターが強烈な作品は、私のなかでそういう位置づけになるようです。(id:ichinics:20080201:p2)

ネガティブ・ハッピー・チェーンソーエッヂ

この映画好きだった。原作未読なので比較はできないのですが、邪気眼ものと言ってもいいんじゃないだろうか。いわゆる二次元妄想だけでなくて、自分だけの設定みたいなものを抱えてた人ってけして少なくないと思うし、この映画で描かれるヒーロー妄想は、主人公の属する「カテゴリ」みたいなの抜きにしたところで語られててそこもよかったと思います。近いテーマでいえば「AURA ‐魔竜院光牙最後の闘い‐」も面白かったな。(id:ichinics:20080201:p2)

人のセックスを笑うな

「犬猫」でのインパクトには及ばなかったけれど、やはり言葉の使い方がうまい監督さんだなと思った。えんちゃんを演じた蒼井優ちゃんがほんとうにかわいかったです。(id:ichinics:20080219:p1)

ノーカントリー

価値観を共有できない、ということの恐ろしさについて改めて考えさせられた。その後読んだ原作もとてもよかったです。(id:ichinics:20080330:p1)

接吻

そこにあるものがからっぽだったとしても、信じることで「それ」はあるものに変わるのかもしれないと思った。そういう意味では「ネガティブ・ハッピー・チェーンソー・エッヂ」と個人的には近い見方をした作品でした。(id:ichinics:20080401:p1)

魔法にかけられて

なぜかこの感想を書いてからずっと、この映画のタイトルがこの日記の検索ワード第1位になってるんですが、なぜかはわかりません。この映画を見終わって素直に笑えなかった自分の卑屈さにしょんぼりしたりもしましたがとても面白かったです。(id:ichinics:20080409:p1)

クローバーフィールド/HAKAISHA

今思い返してもこわかったし、とても面白い映画でした。全編はらはらしっぱなしだったし、新宿で見たのですが、帰り道ずっとどこかからHAKAISHAが現れるんじゃないかと思ったりした。(id:ichinics:20080419:p1)

ミスト

ああ、ここにいたらこういう状況になるのかもなぁ…と、わりと素直に納得してしまった。(id:ichinics:20080612:p1)

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

物語を説明することがすごく難しいのだけど、物語るうえで期待される流れのようなものに逆らって打ち砕いていくような映画だった。(id:ichinics:20080630:p2)

崖の上のポニョ

映画そのものはもちろん、いろんな人の書かれた感想や妄想を読むのが楽しい映画でした。あのお母さん大好きだ。(id::ichinics:20080728:p1)

JUNO

これからもこの映画のことを引き合いにだしていろいろ考えると思う。ヴァネッサの描かれ方に好感を持ちました。(id:ichinics:20080806:p2)

トウキョウソナタ

すごく好きな映画です。家族の不協和音が和音になるお話。(id:ichinics:20081018:p1)

僕らのミライへ逆回転

これもよかったなー。去年グラインドハウスを六本木で見たときにも思ったけど、映画を誰かと共有することの楽しさみたいなものを改めて感じさせてくれた映画だった。(id:ichinics:20081117:p1)

イントゥ・ザ・ワイルド

見終わったあとだいぶへこんだんですが、すばらしい映画だったと思います。しかし去年のエヴァミサトさんに、ジュノ見てヴァネッサに、この映画では父さんにぐっと来るあたりに自分の年齢というか考え方の移り変わりを思ったりしました。(id:ichinics:20081122:p1)

ヤング@ハート

意味とか目的とかじゃなくて、ただ好きなことやるのってとても楽しいよね、という気持ちになれた映画だった。そして映画にでてくるおじいちゃんおばあちゃんがみんな、そのことをよく知っている感じがして、とても心強かった。(id:ichinics:20081206:p1)