刷り込み

夕方、6時頃、緑色のカーペットに寝転んで猫をなでながら、カーテン閉めて、と言う母さんの声に生返事を返し、台所から漂うカレーの匂いにおなかが鳴る、そんな時間のことを思い出していたのは、ここ最近その時刻になるとツイッターにながれる相撲の話題のせいで、私にとってずっと、相撲の時間というのは、夕食を待つ時間のことだったのだなと再確認して、だからあの拍子木の音が聞こえるたびに、夕食の献立がぽんぽんと脳内に浮かぶというか、とにかくお腹がすくので、相撲食堂みたいなものがあったらたいへん食欲がわいていいんじゃないかな…と思いながら今日、相撲の時間にラーメンを作っていたところ、あまりに白熱した展開のおかげて、気づけばラーメンは1.5倍、胃袋に限界があるのは惜しいことだなと思いながらふくらみきったラーメンを食べ終え、この展開は食後の大河ドラマだ、ということを思い出したのでした。