毎日

本屋に入って何も買わずに出ることができない。家のいたるところに未読本が積んであるというのになんで買ってしまうんだろう、とか思いながら今日も本を手に取り、それはやっぱりこの一冊の中にすごく長い時間が詰まっているような気がするからで、それをどこで読むのかとか、読んでなにを思うのかとか、そういうことを想像するともうこの本を自分のものにしたくて仕方なくなるのでやっぱり買ってしまう。せっかく買ったのだから、しばらくは DS 持ち歩くの封印して、今年はもっと本を読もうと思った。

そもそも私が DSi を買ったのは、mac用にフォーマットしてしまっていた ipod のかわりにするという言い訳もあったのだけど、なんだかもうめんどくさくて帰り道にヨドバシに吸い込まれては、もう ipod touch ってかつての mini より安いんじゃんねとタッチしてみたり、かといって衝動買いするには高いしね、とあきらめるのを繰り返していたのだけど、結局ついに mac 時代の唯一の遺物である年季の入った mini を初期化するにいたり、やはり音楽を聴きながら自転車に乗るのは気持ちいいなあということを久しぶりに思い出した。

塩豚はおいしいけれど、どう料理するかのレパートリーがそこをついてきたので今日、冷蔵庫でそろそろ食べごろになっているはずの塩豚を料理するためにネットでレシピを検索してみたところ、行き当たったこの(http://park6.wakwak.com/~acchan/recipefolder/recipe113butasioso.htm)ソテーがとてもおいしかったのでうれしい。このためにバルサミコ酢を買ったのだけど、どっかで食べたことあるあの味はバルサミコとバターだったのかと腑に落ちて得した気分になる。豚と一緒にあまってたほうれん草もソテーして、ポテトサラダには粒マスタードたっぷり入れて、ご飯は豆ご飯で、自分でご飯作ることのいいところといえばやっぱり好きなものばっかり食べられることだよなぁとか思ったりして、ごちそうさま。

朝、叫び声をあげて制服の女の子がふたり、駅の階段を駆け上っていくのに出くわした。二人とも笑顔で叫んでいたので、何かいいことがあったのだと思う。その様子を地下から見上げていた私たちサラリーマンは、彼女たちがひるがえしたスカートの裾からあらわれた太陽に目がくらみ、エスカレーターをドミノ倒しのようになだれ落ちていくのだった。