久しぶり

高校の同級生で卒業してからもずっと、月に1度は近所のファミレスに集まって時間を過ごしてきた友人たちがいる。*1
趣味はあわないし、進路もバラバラだし、共通の友人もその3人がほぼ全部で、それなのにあんなにたくさんの時間をどうやって過ごしてきたのか、私はいつも、2人の話を聞いているのか聞いていないのか、あいまいな感じでその場にいたように思う。
それでも、大学卒業直後に私が当時つきあってた人と別れたときは散々話を聞いてくれたし、後部座席でビール飲んでる私を夜景がきれいだからといって夜の飛行場に連れて行ってくれたりもした。泣いてたって笑ってたって眠ったふりしてたって、彼女たちはいつもと同じ調子で、私のそばにいて、私が話を聞いていようがいまいが、変わらぬ調子で話し続けるのだった。

そのうちの1人が昨年結婚し、先週末にその新居へ遊びにいってきたのだけど、私も地元を離れ、1人は新しい仕事をはじめたばかりで、もう1人はこうして新しい土地に住んでいるというのはなんだかすごく不思議なかんじだった。
いつもの車でいつものサザンがかかってることに悪態をつきつつ、2人で高速のって海のそばにある彼女の家に向かうのも、途中ケーキなど物色しているうちに、約束の時間をとうに過ぎてしまったのも、会ってもたいして話題がないのだって、相変わらずなんだけど、
呼べばいつでも会える距離にいないというのは、離れてもこうして会おうという積極がなければいつか途切れてしまうのかもしれないということをあらためて思って
この相変わらずが、お互い年寄りになっても続いてればいいなあとか、別に言わないけど、かわりに「また来る」って言い過ぎて笑われたりした。