少し「づつ」


いつまで経っても少しずつ、の「ずつ」に慣れない。慣れないっていうか、なんで「づつ」じゃないんだろうってよく思う。日本語何年も使ってて、こんな事言ってるのはまずいと思うけど、でも「ずつ」ってなんだ。たまに間違って「すこしづつ」と打ってしまって「須子志津津」とか変換されるたびに、「ずつ」ってなんなんだと思ってきた。
私が「少しづつ」のがしっくりくる気がしているのは、たぶん「づつ」には「続く」の意味があるような気がしてるからだ。例えば「ずつ」の後には、「少しずつ歩いた」「一枚ずつ分けた」など、繰り返される「同じ動作」が続く。その繰り返されるイメージが「つづく」なのだと思う。そして「つづ」と「づつ」は似てる。「ずつ」は似てない。
それから「ずつ」「づつ」の字面だけ見ると、どうも「づつ」の方が発音しやすい気がする。それは「つ」や「ち」が同音で続くときには「つづ」のように後がにごるルールがあるからだと思うんだけど、とか考えていたら、こんなページを見つけました。

「少しづつ」を教科書的に校正すれば、「少しずつ」になります。
「同じ割合で」といった意味を持つ「ずつ」を「づつ」と表記することは、現代仮名遣いとしては間違いなのです。
ただし歴史的(旧仮名遣い的)には「づつ」が本来の表記であり、現代でも「許容範囲」として容認されています。
http://www.tt.rim.or.jp/~rudyard/hirago001.html

ここにはとりあえず「づつ」も完全に間違いというわけじゃないと書いてあって少し安心しました。でも「続く」に似てるとかは完全に私の妄想だと思います。
関係ないけど稲妻が「いなづま」でなく「いなずま」なのも不思議。妻って書いてあるのに「ずま」ってなんでだとか思うので、もろもろ考えていくと、私はきっと「ず」より「づ」派なんだと思います。