「MANIFESTO」/RHYMESTER

聴くたびに楽しくなってる最中なので、まだ感想書くのは早い気もするんだけど、聴けば聴くほどに、書いときたいことも増えてくので書いてしまうと、ライムスター の新譜が、すごくいいです。

マニフェスト(初回限定盤)(DVD付)

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私にとっての RHYMESTER は、名前は知ってるけどちゃんと聴いたことない、って期間が長くて、一昨年くらいにいくつか聴かせてもらって去年のフェスで初めてライブ見て楽しくて、で、リアルタイムでアルバムを買うのは今回が初めて。
4年ぶりの新作ということで、ずっと RHYMESTER を追いかけてきた人にはまた別の思い入れがあるのだと思う。そこを味わえないのはちょっと悔しい。
でもこの『MANIFESTO』は、そんな私にとってでさえ、今なんとなく頭の周りにあることに、ピントが合う、今自分が聴きたいところにしっくりはまるアルバムだった。そういう同時性って、たぶん錯覚ではないと思う。
HipHop の面白さのひとつは、「今」ってとこにあるんじゃないかなとか思うんだけど(もちろん、それが今に限定されるということではなくて)、このアルバムは『マニフェスト』っていうタイトルからして、今、これ言わなきゃってところが、すごくわかりやすく、だからこそ力強く打ち出されていて、照れくさい言い方だけど、勇気づけられる。

夏のライブで聴いた「付和Ride On」とか、やすやすとのってたまるかって気持ちはあるものの、それが癖になるのも、楽しいときに斜に構えんのも違うでしょうーて気分の間にドンときてすごく気持ちよかった。これが確実にライブで盛り上がる曲だってのも音が言葉を体現してていい。
でも、だからといってポジション決めておしまいって話でもなくてさーってとこに「お前のイラつきを救ってあげる(H.E.E.L.)」とかくるからたまんないです。
あとやっぱ「K.U.F.U.」が。直球なんだけど、いろんな言葉がある中で、これを言えるってほんとうにすごいことだ。きついけど、力強くてぐっとくる。
ほかにも好きな曲は聴くほどに増えていくんだけど、このアルバムには全編通したテーマのようなものがあって、それが今に向けた「ONCE AGAIN」と、所信表明としての「ラストヴァース」なんだと思います。
その2曲が、ほかの曲にもしっかり織り込まれてて、聴くほどにアルバムが開かれてくようだ。
そして、そこにあるのはすごく大事な話だと思った。

あとは何といっても、韻の踏み方が気持ちよくて楽しい。歌詞覚えるほどに楽しい。今年の夏は「ちょうどいい」ききたいなーとか、
って、何言っても、でもそれだけじゃないんだよ、て言いたくなるような、すごくかっこいいアルバムなので、たくさんの人に聴いて欲しいです。

さー空気読んでNIPPON! 勇気出してNIPPON !

ライブ行きたい!