- 作者: 麻生みこと
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/03/05
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司法試験に受かったはいいけれど、就職にあぶれた主人公が、バイト先(キャバクラ)のお客さんだった弁護士の事務所に押し掛け就職して…というところからはじまり、依頼人ごとの読みきりのような形でお話が進みます。先に感想を書いた「路地恋花」(id:ichinics:20100213:p1)と同じく、とても丁寧に下調べをした上で、ちゃんと作者が面白い、と思ったところをすくいあげて物語にしてる感じがする。合間に入る「傍聴日記」も面白いです。
特に印象に残ったのは、2巻に掲載されていた裁判員制度模擬評議のお話。「十二人の怒れる男」(とは制度が違いますが)を思い浮かべたくなるような駆け引きを通して、わかりやすく裁判員制度を解説してくれる。
それから第8話(2巻収録)に収録されていた、飲酒運転の話も面白かったな。主人公の倫理観とは相反する結果がでたりもするんだけど、その後、先輩と組んでからのやり取りとか見せ方がうまくて、ラストは思わず、よく言った、って気分になりました。これは特に主人公の魅力がよくわかるお話だったと思う。
あと好きだったのは3巻の久保田さんのお話。単純に久保田さんが好きというのもありますが、理不尽な展開の最後で、しっかり巻き返してくれる主人公の上司(弁護士)がすてきでした。続きも楽しみです。
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