昨日書いた「ドントクライ、ガール」とほぼ同時に出た短編集。最近読んだ漫画でなにがよかった? ってきいてくれたらまずこのタイトルをあげたい。とてもよかったです。
- 作者: ヤマシタトモコ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/07/08
- メディア: コミック
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1話の女の子の、常に人と自分を比較してしまう感じとか、美容師の女の子の、捨て札なんかないって話とか。自分にないものをお互いに見たり、好きと嫌いが裏表にあったり、自分の中の見たくない部分を見せられるようなお話もあるのだけど、それを最後の第6話で包む構成もいいなあと思う。
なにより、この人の描く女性は、あまり湿気がないのと、それぞれ「ひとり」なのが好きだ。
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ヤマシタトモコさんのこれまでの単行本は、主にBLものが中心だったけれど、「イルミナシオン」や「恋の話がしたい」などの短編集には、女の子が主役になるお話もあって、それがとても魅力的だった。だから、この「HER」のような女の子を描いた作品集が読めるのはとても嬉しい。BL作品ももちろん好きなんだけど、あくまでもBL(というか恋愛)、というしばりがなくなったことで、ぐっと幅が広がっているように感じます。
ほんと、今後の作品がとても楽しみ。まずは、アフターヌーンで連載中の作品の1巻が23日に出るらしいので、それまでこの2冊を読み返したいと思います。わくわくするなー。