頭の中の次元

ヒックとドラゴン」を見る前、3D眼鏡をかけるのが嫌で、眼鏡かければ3D、かけなければ普通の映像に見えればいいのになー、でも裸眼で3Dに見える映像とかのが先に開発されたりして、なんてことを考えていた。
でも裸眼で3Dに見えるって、それは言ってみれば「眼をカメラのように動かせる」(想像すると気持ち悪いけど)ってことのはずだ。
そして、もしもある特定の時間を完璧に保存できて、それがいつでも再生可能であるならば、それは四次元なんじゃないか…とも思った。
四次元とは、と検索してみると「四次元とは三次元空間を見渡せる次元」であると書いてある。トラルファマドール星人のいう「瞬間という琥珀」のようなものだろう。
でもそう言われると、人の頭の中っていうのは、それに近いようにも思う。「四次元とは何か」からは離れるけれど、頭の中で思い描くことには様々な瞬間が一瞬にある、ような気がする。「インセプション」にでてきた夢の階層のように、頭の中にもいくつも階層があって、「私」は複数の階層を見渡すことができている、ような気がしないでもない。

なんて考えているとちょっと頭がややこしくなってくるけれど、
例えば映画を作る人はきっと、その場面をどこからどのように描くかという風に頭の中で考えてコンテを描くのだろうと思う。そのような作業は次元ではかれないのではないか…と思ったりした。(たぶんそういうことじゃないんだろうけど)
そして、「ヒックとドラゴン」のトラゴンに乗るシーンは、どういう風に視線を動かしたら、見ている人が「乗れる」かということを考えて描かれているような気がして、それってすごいことだなと思ったのでした。