Rufus Wainwright@JCB HALL 2010/10/05


2年ぶり、2回めのルーファスのライブにいってきました。
とってもすてきなライブだった! 前回のライブとはがらっと異なる、ピアノと歌だけのシンプルな構成なのも、また新しい一面を見れたようで嬉しかったです。
ルーファスの声は、大きな鳥のように力強く伸びやかで、その影を追いかけるだけで胸がいっぱいになる。聴いているこちらの体にまで声が響くその感触は、宙に浮く寸前の、くすぐったさみたいだった。
今回のライブは二部構成で、第一部は今年でた新譜「All Days are Nights : Song for Ruru」をたぶんそのまま通しで演奏するものでした。拍手も歓声もご遠慮ください、とのことで会場全体が息を潜めてルーファスの登場を待つ。長いドレス姿で、衣擦れの音すら聞こえそうな緊迫した空気を、ルーファスの声が柔らかに、しかしぐっと押し開く。一曲終わるごとに、息をとめていたことに気付くようなライブでした。
第二部は一転、今日ショッピング行って買ったっていうパンツ姿で登場。「ジャパンで買ったジャパンツ!」なんて言っていてつい笑ってしまった。
たぶん全アルバムからまんべんなく、聴きたかった曲がたくさん聴けたのも嬉しかった。MCで冗談を言っても、歌に入った瞬間あっという間に表情が変わる。ピアノの周りにあつまってリクエストした曲を演奏してもらっているような、親密な雰囲気だった。
特に印象的だったのは、Jeff Buckley のことを歌った「Memphis Skyline」。まさかライブで聴けるとは思わなかったのでちょっとなきそうになる。そして「Hallelujah」。大好きな「Cigarettes And Chocolate Milk」も嬉しかったな。
それから、家族の話などMCでいろんな話を聞けたのも嬉しかったです。
途中、確か「1stアルバムのツアーで日本にきて、自分は日本にきた初めてのウェインライトになった」って話をしてたと思うんだけど、その後、ラウドン父さんの日本ツアーのとき自分はサマーキャンプで連れてってもらえなくてそのときのことを歌った曲、って確か「Dinner At Eight」を演奏した(ちょっと記憶が曖昧です)のはどういうことだったんだろう。もしちゃんと聞き取れていた方がいたら教えて欲しいです。日本に来た初めてのウェインライトはルーファスだったのかどうか、ってこともですが、そのサマーキャンプのエピソードについてちゃんと聞き取りたかった。

ああ、それにしても、あんなふうに歌を歌えるっていうのはどんな気持ちがするんだろう。
ずっと追いかけていたくなるような、気持ちの良い歌でした。見に行けてよかった。大好きだ!

関連

Rufus Wainwright@国際フォーラム 2008/01/23
http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20080124/p1