「SUPER8」

監督:J.J.エイブラムス
楽しかった!
楽しそうだなーって思いつつすぐに見にいけなかったのでしばらく薄目でインターネットをしていましたが、見る前に誰かの感想読まなくて良かったなとも思いました。ので、自分の感想も、できれば見た後に、気が向いたら見て欲しいなと思います。とりあえず今は他の人の感想読む前の覚え書き。

8ミリフィルムSUPER8)でゾンビ映画を制作している主人公たちが、ある夜の撮影中に列車の事故に遭遇するところから映画ははじまります。そして、その事件をきっかけに町の様子が変化して…という展開は『ミスト』に似てるかもしれません。
でもこの映画の重要なポイントはあくまでも少年たちと1人の少女の冒険譚であるところだと思う。
子どもならではの物事の優先順位があって、それが物語を引っ張っていく感じ。

予告を見た段階では、もっと恐い映画だと思っていました。けれど見ていて思い出したのは『グーニーズ』や『スタンドバイミー』、そして映画ドラえもんシリーズや『ぼくらの七日間戦争』など、自分が幼い頃に「映画」を見ていたときの、頭が映画でいっぱいになって、ドキドキしてワクワクして、じーん、とくる感じ。
少年たちのバランスもよかった。あのくらいの年頃だと、男の子より女の子の方がずっと年上に見えるところとかに七日間戦争を思ったりしました…。ただ『グーニーズ』ほどキャラ分けされてるわけでもなく、自意識過剰さとかがあまり見えないところはちょっと今っぽいのかな(映画の設定は1979年だけど)。『スタンド・バイ・ミー』を思い出したのは吐く子がいたからですねたぶん。
個人的には、矯正してる火薬好きな男の子が気に入りました。主人公の男の子も表情がとてもよかったな。あと最後同行しない子もちゃんと「役目」を果たすとこにぐっときました。
それからもちろんアクションシーンの見せ方とかもすごくうまいなと思いました。第三者的な視点でしらけてしまうことなく、ずっとその場の視点で映画を見ていた気がします。

強いて言えば、って思うとこがないわけではなかったんだけど、あのエンドロールを見てすべて吹っ飛んでしまった。このときああだったとか、そここう使うんだ、とか、一緒に思い出を一回りして、マイシャローナでにこにこして映画館を後にしました。楽しかったなー。