ラブ・アゲイン

監督:グレン・フィカーラジョン・レクア

離婚の危機を迎えた夫婦と、彼らを取り巻く人々の群像劇。おもしろかった! 映画館でこんなに笑ったの久しぶりかもしれない(というのは劇場が満員でほかの人も笑ってたって雰囲気もあるのだけど)。ほんとに楽しくて、後味もよい作品でした。

妻に突然離婚を切り出された男(スティーヴ・カレル)は、一人暮らしをはじめてから夜な夜な飲み屋に通うようになり、そこでとあるセクシー男(ライアン・ゴズリング)と出会います。そしてセクシー男にモテる男になるためのイロハを叩き込まれたりしながらいろいろなことが起こるんだけど、主人公は妻に未練があって〜という物語。とにかく出てくるキャラクターがみんな魅力的でした。
まずはセクシー男のライアン・ゴズリングが期待通りにやばかったです! 「ブルーバレンタイン*1のときも強烈だったけど、この人の、いい人なんだけどなんか底が見えなくて、でもほんとはいい人かもしれないみたいな笑顔は格別だなと思います。この映画では女の子を口説きまくる役なのですが、どんだけ軽くてもなんかいい人っぽく見えるのが見事。
ジュリアン・ムーア演じる主人公の妻もよかったな。彼女を評して、主人公がぽろっと漏らすセリフがぴったりな女優さんだと思います。
そして、個人的にこの映画で最も気に入った点は、最初から最後まで、映画の中でも、見ていた私も、笑い飛ばしていたことに、希望を与えて終わるところでした。それでまた笑っちゃった。
とっても楽しくて、気分のよくなる映画でした。