アンドロイドの女の子

新宿の高島屋大阪大学石黒浩教授のアンドロイドが展示されていると聞いて、先日見に行ってきました。

 新宿高島屋(東京都新宿)で2月14日まで、人間そっくりのアンドロイドの展示「アンドロイドも恋をする?」がバレンタイン特別企画として実施される。
 大阪大学石黒浩教授とATR知能ロボティクス研究所が開発した女性型のアンドロイド「ジェミノイドF」が、春の新作のワンピース着て2階ウェルカムホールのショーウィンドウに座る。ジェミノイドFはセンサーの反応をもとに、65通りの「人を待つ短いストーリー」から1つを選んで動作をする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120203-00000078-it_nlab-sci

実際目にした今となっては、こうやって「展示されている」と書くのにも少し抵抗を覚えるような存在感があって、その場で写真を撮ったりもしたんだけど、瞬きして目を伏せる仕草を見ると、どうもものすごく、失礼なことをしている感じがして、前もって分かって見に行っているのにそう感じる自分の感覚が新鮮だった。
「心を持つ人工知能ができたとして、その心の有無はどのように判断するか」という問いについて語られているものを自分もいくつか読んだことがある。その多くは、「心の有無」をどのような会話によって導き出すことができるかっていう話だったと思う。
自分も以前その話題について「人は生き物以外のものに「意識」がないという前提のもとに生活しているから受け入れるのが難しく感じるけれど、(その機械の心を)信じている人がいるなら、心もあるのでは」というようなことを書いたことがあるのだけど*1、このアンドロイドを目の前にしたときの感覚は「街ですれ違う人々には心がある」という前提で生活しているのとほとんど同じ、反射的なものだった。
それは私が、そのアンドロイドに心があると感じたということに、どのくらい近いのだろうか。


こちらに動画もあります。
http://japanese.engadget.com/2012/02/06/f