「チェイサー」「君に読む物語」「ラースと、その彼女」

DVDで見たものの感想を全然書いてなかったのでメモ

「チェイサー」

監督:ナ・ホンジン
ごく序盤では、この主人公あんまり好きじゃないなーとか思って見てたのに、「事件」が起こってからは体育座りで息をひそめて一気に見終えてしまいました。疾走と乱闘と暴力がこれまでかと散りばめられた映画。実際の事件をもとにしているところや雰囲気は「殺人の追憶」と近いところがあるものの、比較してしまうと犯人の心理などいまいち掘り下げ方に欲求不満が残るところもあった。ただ、物語のテンポとか、主人公があちこち移動してるにもかかわらず、犯人との距離を意識しながら焦って見れるのは構成がうまいからなんだなとも思うし、そもそもポン・ジュノ監督とは違う方向性をもった監督なんだろうなとも思います。ぜひ今後の作品も見てみたいなと思いました。

「君に読む物語」

監督:ニック・カサヴェテス

きみに読む物語 スタンダード・エディション [DVD]

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ラブ・アゲイン」でライアン・ゴズリングさんブームが起きて見た映画です。最終的にアゲリングさんが一番好みだったもののとても面白かったです。ゴズリングさんが、不本意な別れ方をしてしまった彼女をひたすら待つお話で、終盤の展開とか私がこよなく好きであるアンヘラ・ビカリオ*1のエピソードと重なるところがあり勝手に感極まりました。
でもこのお話の彼女はちょっと行き当たりばったりすぎる気がするな!

ラースと、その彼女

監督: クレイグ・ギレスピー

上に引き続きライアン・ゴズリングさんブームが起きて見た映画です。ある日を境に、人形を恋人として生活し始める主人公ラースのお話。主人公はラースなんだけど、物語の視点は彼の身の回りの人にあって、最初は戸惑いつつ、しかしラースを信頼しているからこそ彼の恋人をも尊重して生活することを選ぶようになる過程が丁寧に描かれています。ちょっとうまく行き過ぎな気もするんだけど、でもなんというか、この人を傷つけたくないなという説得力がラースさんにはあった。