最強のふたり


先週、仕事帰りに見に行きました。
事故で首から下が麻痺してしまい不自由な生活を送っている大富豪フィリップが、自分の介護人募集の面接に訪れた不躾な青年ドリスを気に入って採用し、彼らが相棒になっていくという実話をもとにした物語。
とにかく率直なドリスのキャラクターがとてもよくて、重苦しくなりがちなシーンも、不謹慎になってしまいそうな振る舞いも、明るい笑いに変えていたように思う。キャラクターの配置だけでいけば、いくつか似たような設定の物語も思い浮かぶのだけど、そのどれとも異なる物語として印象に残るのは、このドリスというキャラクターのおかげじゃないでしょうか。
ドリスの提案で、フィリップが車椅子を新調する場面はすごくよかったな。

ひとつ、個人的に残念だった点をあげるとするなら、出会いの場面で音楽の話をして、音楽を通してお互いを知るというような場面もあって、オープニングの大事な場面でも一緒に歌を歌う場面もある、っていうことで、彼らにとって音楽がすごく大事なんだろうなということが伺えるのに、肝心のラストシーンにはそれが絡まない、ということでしょうか。まあこれは自分の期待が先走ってしまっただけだとも思う。フィリップがあれこれリクエストした曲を聴きながらドリスが連想ゲームするシーンはたくさん笑いました。
あと執事的な役割を担ってるイヴォンヌのスタイルがやたらいいのに釘付けになりました。