「おはようおかえり」完結と「おんなのいえ」/鳥飼茜

本屋さんで見かけて買った第1巻が面白くて買い続けていた「おはようおかえり」が第5巻で完結しました。

おはようおかえり(5) <完> (モーニング KC)

おはようおかえり(5) <完> (モーニング KC)

2巻の感想(id:ichinics:20110930:p1)で「京都観光MAPがついてて」と書いたりしていて、当初は「京都」漫画だなという印象が強かったんです。でも徐々に主人公と彼の姉2人のお話へとシフトしていった気がします。そして3人の恋愛模様を描きながらも、重心が「姉弟」にあるのが新鮮でした。
恋愛もので描かれる兄弟の存在って、どうしても自分の外側にあるものなんだけど、「おはようおかえり」で描かれる兄弟が人生の中にしっかりと絡んでいる感じは、自分にはとても身近に感じられるものでした。
おんなのいえ(1) (KCデラックス BE LOVE)

おんなのいえ(1) (KCデラックス BE LOVE)

そして新作「おんなのいえ」1巻を読んでその印象はより強くなりました。30目前で恋人と別れる、という設定はここ数年の流行りのような気もするけど(「ティファニーで朝食を」とか、「姉の結婚」とか)そこから、「次の恋を探す話」になってしまわず、姉妹の関係や仕事探しなどの日常と恋を同列に描く感じがとても好みです。
なんていうか、「恋がうまくいく」ということがはじめからゴールに見えてる感じがないのがいいのかな。
続きも楽しみです。