2017年に見た映画ベスト10!

今年映画館で見た映画は多分43本。絶対に好きだろうなと思いつつタイミングが合わずに見逃してしまった映画もたくさんあったにもかかわらず、この43本の中に今年ベストにあげたい作品もたくさんあって、本当に豊作の年だったと思います。
それから個人的には、夏にタブレットを購入したことで家で映画を見る楽しみを思い出した年でもありました。今までタブレットで映画見る生活とか全然想像できなかったんですけど、購入して再生してみたら驚きの快適さだった…。というわけで今はAmazon primeNetflixを使って映画を見たりもしています。来年は海外ドラマもいろいろ見たいなと思ってます!

そんなわけで今年の「個人的に好きだったベスト10」を書いておきたいなと思います。

10位「アトミック・ブロンド

シャーリーズ・セロンに忠誠を誓いたくなる映画。とにかくシャーリーズ・セロンのアクションが素晴らしかった。女性が主役のアクションもので、ここまで「強い」感を前面に押し出しているものって今までほとんど見たことがない気がします。とにかく強いしその強さが才能に裏打ちされたものというよりも鍛錬によって磨き上げられたものという説得力があるのも良かった。
お話的にはもう一声、という気もするのですが、実はこの映画を見た数日前に「裏切りのサーカス」を見ていたため、東西冷戦時代ものの気分だったというのも作用しているかもしれません。「裏切りのサーカス」最高だった。

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9位「マグニフィセント・セブン

適材適所ものが大好物なので本当〜に楽しかった!
とにかくクリス・プラット演じるギャンブラーのファラデーが最高にかっこ良かったです。あの体格で笑顔が可愛いのが最高だし、道化役ポジのキャラが最後…みたいなのたまらないでしょ…。あとグッドナイト&ビリーの2人組も最高。
そして夫の敵討ちのために7人を雇い自らも戦いに参加するヘイリー・ベネットさんの美しさも魅力的でした。
地形の利用の仕方など、タクティクスオウガをプレイしているときの気持ちを思い出したりできて楽しかったな。

8位「We are X」

Xの事あまり知らないのになぜ見に行ったのか、きっかけを忘れてしまったんですが、とにかく本当に見てよかった1本。今までYOSHIKIの事誤解しててごめんねって気持ちになったし、TOSHIの洗脳騒ぎ、解散、HIDEの死がこんな立て続けに起こったという時系列が今まで把握できていなくて、この時期のXファンの心境を思うといたたまれなくなった。でも、それでもついていこうと思う熱量がXのパフォーマンスや楽曲にあることもよくわかったし、その根源の部分に幼い頃のYOSHIKIの繊細さがあるのも魅力だなと思えた。紅の歌詞が書かれたノートの中学生男子そのままの文字の愛おしさよ。
TOSHIの洗脳騒ぎについてもがっつり触れていて、彼が参ってしまった理由も何となく察することができると同時に、洗脳から戻ってくることができるんだといういい例の一つだなと心強く思った。
見ていた映画館では、オープニングでいきなりヘドバンし始めたお客さんが居たんだけど、本編始まると同時にスッとなったのもよかった。映画に出てくるXファンは皆、Xのことが大好きなんだっていう顔をしていて、ファンの姿を捉えた映画としてもとても良かった。

7位「新感染」

いわゆる(?)速いゾンビものです。新幹線(のような釜山行き特急列車)にゾンビになる菌の保菌者が乗り込みんでいたことで、列車内にゾンビが大量発生してしまうというパニック映画。車両を移動するハラハラ感と、あちこちからゾンビの性質についてのヒントを得て対策をしていく見せ方、反発していた2人のタイプの違う男性が協力するようになるまでの過程、など複数の要素をスリリングな物語上で展開していくのがとても見事で楽しい映画だった。
この映画を見た後しばらくゾンビ映画ブームが起きたのもいい思い出。(28日後、28週後ゾンビランドworld war Z、ウォームボディーズ等を見ました。特にゾンビランドが面白かったな)

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6位「ドリーム」

NASAで働く「計算係」の女性の物語。黒人女性というだけでその才能が正当に評価されないという環境がいかに当事者以外にとって軽んじられていたのかがよくわかるとともに、彼女たちの活躍を明るく描いていくストーリーテリングの魅力に溢れた映画でした。
私が特にグッときたのはドロシーの物語。主役となる3人の中では最も年上で計算係の女性たちのまとめ役のような存在なのですが、評価されないという現状を、新規に導入された「IBM」の使い方をいち早くマスターしておくという「努力で場所を掴み取る」人物。有能すぎて尊敬しかない。彼女と、その上役である女性(キルスティン・ダンスト)のやり取りの皮肉さは特に印象的でした。

5位「夜明け告げるルーのうた夜は短し歩けよ乙女

2本まとめてで申し訳ないのですが湯浅監督作品が2作連続で公開されるなんて素晴らしい年だったのでそのありがたさを再び嚙みしめたかった…。
四畳半神話体系が大好きだったのですが、そのスタッフ再集結の「夜は短し〜」は夢のようだった。
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それから「夜明け告げるルーのうた」は個人的に最高の、5億点出ているシーンがあったのでベストに入れないわけにはいかない。
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4位「ベイビー・ドライバー

ベイビードライバーのサントラを聞くためにApple musicに入りました(買おうと思ったらどこも品切れだったため)。そのくらい音楽の映画でした。オープニングの「Bellbottoms」を使ったシーンですでに5億点が出ている。
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3位「HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY」

個人的に3はちょっと消化不良ではあったんですが1のヒットを受けてハイローの魅力をこれでもかと詰め込んで見せた2の魅力はやはり色褪せないものだなと思いました。何より全てのキャラクターがキャラクターのまま動いているアクションシーンが全て素晴らしくかっこいい。
特に最後の大乱闘シーンはこれまで見たアクション映画の中で1番と言っていいほど目が足りない名場面だった。
今年見た舞台「TOKYO TRIBE」もとても面白かったのですが、この舞台のラストシーンも少しこの大乱闘シーンにつながる部分があったんだけど、つまりダンスの才能はアクションの振り付けでも活かされるってことなんじゃないかなと思ったりした。
ハイローは今後スピンオフが続くのかなと思うのですがそちらにも期待しています。

2位「メッセージ」

私の好きなSF映画の要素をたくさん詰め込んだ映画だった。「ブレードランナー2049」も良かったのですが、個人的な好きならこちらかな。「スローターハウス5」を読んでからずっと頭に思い描き続けていた瞬間という琥珀の物語を、実写で描くことができるということに驚いたし、「観測者」の孤独を描いた物語としても大好きです。
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1位「お嬢さん」

上半期の時点で今年はこれかなと思っていましたがやはり揺るぎませんでした。映画を見た後、原作「荊の城」も読んだのですが、ヴィクトリア期のロンドンを舞台とした原作を日本統治下の朝鮮に置き換えるという大きな改変を行っているにもかかわらず、映画には原作への愛がこれでもかと詰め込まれていることがよくわかって、より一層好きが増した。
他にも語る順番やラストシーンなど、かなり変わっているシーンもあるのですが、何よりこの物語の主人公である2人のことが好きだからこその脚本であることがよくわかる。上下巻ある小説の映画化にもかかわらず、端折っていると感じさせない語り口の手際も見事だと思いました。
原作から見れば2次創作的な映画化だとは思うのですが、個人的には、この2人にはこのような未来を掴み取って欲しいと願い、それを具現化して見せてくれた監督に感謝の気持ちです。
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以上が今年のベストです。が本当は「帝一の國」「スウィート17モンスター」「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」「ムーンライト」「IT」あたりも入れたかった!です!
ただ、見たらきっとベスト10に入れたかっただろうな〜という映画もたくさんあるので、それらも追ってみたいと思っています。

昨年のベストはこちら
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一応今年見た映画はこれで全部だと思う。