大阪1泊旅行(1日目)

先日、舞台「偽義経冥界歌」*1を観に大阪に行ってきました。
メインは観劇だけれど、大阪は久しぶりだし、せっかく行くなら色々したい…と、大阪出身の友人(かよさん)に相談したところ、観光地から食べ物からお土産まで、たくさんのわくわくするリストを送ってくれた(感謝!)。
出発前、そのリストを見ながら、あれこれ計画を立てるのはとても楽しかった。旅のしおり的なものやイベント前の買い物リストのような、行程表を作るのが私はとても好きなのだ。ただし計画通りに行うのが好きかというとそれはまた別の話なので、しばしば脱線することもあるけれど、
ともかく、久しぶりの大阪旅行が楽しかったので、以下は日記兼備忘録です。

こだま

行きは9時台発のこだま。お昼ご飯は現地で食べたいので、おにぎりと飲み物だけ購入して乗り込んだ。
発車前におにぎりを食べ終え、本を開く。今回の目標は「電車内で本を読む」ことでもあったので、文庫本を3冊(うち1冊は読みかけ、1冊は薄い本)持ってきていたし、kindleに入っている積読本もある。3つ並びの真ん中の席だったのもあり、車窓を見るでもなく、隣の人が2段重ねの駅弁をいろんな角度で写真を撮っているのにちょっと食欲を掻き立てられたりしつつ、ひたすら本に没頭した。
熱海のあたりで「まだ熱海なのか」と思ったのを覚えているけれど、次に気づいたのは滋賀だった。
結局、行きのこだまで読みかけの1冊と薄い1冊を読み終えられたので、とても充実した気持ちで新大阪に到着した。

新大阪駅についた瞬間は、この駅の雰囲気はどこかに似ているな…なんて考えていた。日本国内にある駅なんて皆どこかしら似ているものなのかもしれない。そんなことを考えながら御堂筋線に乗り換えるために駅構内を移動し、エスカレーターに乗ろうとしたのだけれど、
その瞬間、ここは東京ではないということを痛感した。
なぜなら皆が右に寄っていたのだ。東京では左なのでエスカレーターに乗る前から左手が出ていた私は、なぜこのような違いがあるのか不思議に思いつつ、慌てて右に寄った。

大阪に到着して最初に向かったのは太陽の塔がある万博記念公園だ。
地図や路線図を見て、新大阪と大阪ってこんなに離れてるの?と驚いたりするくらい、私は大阪を知らなかった。なので大阪、ときいてイメージされるもののひとつである、太陽の塔も実物を見たことがなく、ならばこの機会に行ってみようと思いたったのだ。
すでに空腹だったが、ちょうど乗り換え地点になる千里中央駅に行ってみたい店があるので、そこでお昼ごはんを食べようと先を急ぐ。

最高のカツサンド

駅ナカにあるとは聞いていたが、地図をみてもよくわからず、少々迷いはしたものの、やがてホームの頭上両脇にある通路沿いに飲食店が並んでいることに気づいてようやく目当ての店「ニューアストリア」を見つけることができた。

160の専門店街せんちゅうパル【千里中央トータルガイド】 - ショップガイド - [サンドイッチ]ニューアストリア

4、5人並んでいたが、5分もたたずに案内してもらえたと思う。
店内は、フロアに6〜70代くらいの男性が1人、キッチンに同年代の男性2人とその息子世代の男性が1人という構成で切り盛りされていて、皆さん白いシャツにグレーのセーターを重ねてエプロンをしているスタイルなのが素敵だった。カウンターでしばし待つと、でてきたのがこちらのカツサンド…!

これはほんとうに、今まで出会ったカツサンドで一番好きなカツサンドだった。
まず、パンが焼いてあるところ。私はサンドイッチよりもホットサンド派なので、キッチンの鉄板で焼いてるのが見えて嬉しかった。
そして野菜。トマトと玉ねぎとたしかレタスも少し入っていて、とてもさっぱりしている。ソースの味も濃すぎず爽やかな感じでしみじみおいしい。野菜なしもあったので、なしだとどんな感じなのか一口食べてみたいです。でもたぶん野菜入りが好き…!
そして、これがぜんぶ一口サイズに切ってあるというのが最高だった。
食べてる時に中身がこぼれちゃったりすると悲しいし、手が汚れるのもせつない。特にトマト入りってその危険性があると思うんですが、このカツサンドは2cm幅くらいに切ってだされるので、何一つこぼすことなく食べることができました。
美味しくてあっという間に完食。もしまた大阪に行ったら絶対食べたいです。

太陽の塔

お腹が満たされた幸せな気持ちでモノレールに乗り換え、万博記念公園へ。
電車を降りた瞬間は、舞浜に雰囲気が似ているなと思っていた。しかし、駅から出た瞬間、すでに「それ」がいて、思わず笑ってしまった。

こんなに大きいの!?という驚きと、本物だ!!という興奮で写真を撮りまくる。
太陽の塔のビジュアルを知ったのが何きっかけだったかは忘れたけれど、一番印象に残っているのはおそらく「20世紀少年」だ。それからたぶんモーニングで連載されていた女の子が主人公の4コマ漫画…(タイトル失念→小池田マヤさんの「バーバーハーバー」だと教えていただきました)。その漫画の、辛いことがあった帰り道に歩道橋のような場所から太陽の塔を眺めている場面が印象に残っていて、太陽の塔って街中にあるんだなあ、なんて思っていたんだけど、あの歩道橋はきっとこのスロープだったのだろう。
園内に入ると、遮るものなくいきなり真正面に見えて、また写真をとりまくってしまう。
この時もかよさんとLINEをしていて「全部の方向からみるといいよ!」と教えてもらったのでぐるりと回ってみることに。

その途中で、EXP0 70についての様々な資料や模型などが閲覧できる施設「EXPO70パビリオン」も見学した。
50年近く前の万博だというのに、とにかくデザインがかっこよくて新鮮だった。「20世紀少年」の彼らが万博特集の雑誌を見ながら「○○館」は絶対行きたい」なんて話していた場面を思い出す。そのわくわくした感じを少しだけ追体験させてもらえるような場所だった。


パビリオンを出た後、ぐるりと太陽の塔の周囲を回るようにして歩く。
どこからみてもそこにいる太陽の塔は、まるでゴジラみたいでドキドキした。

民族博物館も見てみたかったけれど、少々時間が気になったので移動をすることにした。

夕食

駅に着くと御堂筋線がとまっていた。
しかし慌てた様子の人はいない。LINEで再びかよさんに聞いたところ碁盤の目のように電車が走っているため代替の移動手段は他にもあるとのことで、教えてもらった通り、帰りは山田駅で乗り換えることに。
昼下がりの駅は、眠くなるような日差しにあふれていた。
「大阪のだいたいの町の配置がやっとわかった。上から新大阪、大阪&梅田、難波という順番なんだね」とメールを送ると、なので大阪&梅田のあたりは「キタ」難波のあたりは「ミナミ」と呼ばれているのだと教えてもらい、やっとキタとかミナミという言葉の意味を理解した。1人旅だけれど、かよさんに色々教えてもらいながら動いていたので、なんだか一緒に旅行をしているような気持ちになってくる(感謝)。

19時過ぎに夕食の予約をしていたため、先にホテルにチェックインをしてから、福島に向かう。

実はこの大阪旅行では是非行ってみたいと思っていた店があった。
それがこちらのブログで知った「れだん」だ。

zaikabou.hatenablog.com


しかし、出発の数日前に予約をしておこうと電話をしたところ、残念ながらこの日は休みとのことだった。
普通ならそこで、残念だけど仕方ない、と電話を切るところだが、お店の人が「もしかして東京からですか?」と声をかけてくれたのだった。
そうです、と答えると、せっかくなのに休みでごめんなさい、他にもオススメの店があるから…と、いくつかの店をざっとあげてくれた。
これは、たまたまの対応かもしれないので、こう書くことがお店の負担にならなければいいなと思っているのだけれど、
私はそのことがとても嬉しく、せっかくなのでおすすめしてもらった店に行こうと決めたのだった。
そうして向かったのが、福島にある「いわ志」というお店。


いわ志コースのお品書き

しっとりと落ち着いた店構えだったので、1人客でカウンターでコースはちょっと怪訝に思われるだろうかと不安だったのだが、カウンターは広く、終始のんびりと食事を楽しめる居心地の良いお店だった。
お腹がすいていたのででてくるものをすぐさま食べ尽くしてしまったが、合間にのんびり飲んでいると、ちょうどいいタイミングで次が運ばれてきて、気遣いの行き届いたよいお店だなと思った。
特に最後のお寿司はとてもおいしかった…。食べるのに夢中で写真を撮り忘れてしまったけど、赤っぽいシャリででてきたお寿司が格別でした。あとうにしゃぶ(うにのスープにエビをしゃぶしゃぶして食べるものすごく贅沢なやつ)のしめににゅうめんを入れて食べたのも美味しかったです。

大満足でお店を後にして、コンビニチェックなどをしつつホテルに着いたのが22時頃。


これを見つけると「関西に来た!」と思うやつ。

大浴場でお風呂に入り、本を読みながら就寝。
(すでに長いですが2日目に続きます)

ちなみに旅行のときはマークスアンドウェブのミニパウチを持っていくようにしています。(試供品サイズのものが売っていて便利)
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